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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2003年8月3日発行
第1028号


8月8日に学力テスト成績公表の方針
成績公開は中止を
競争激化の不安!不登校、いじめの拡大

 「8月8日、学力テストの成績を公表する」…品川区教育委員会(区教委)は高まる批判の前に動揺、当初の方針を大きく変更しましたがあくまでも公表する、としています。

見直し重ね、それでも公表!
中学校を公表対象から外す

 7月24日の文教委員会で区教委は、学力テストの成績を@8月8日に各小学校のホームページに、A公表する内容は設問ごとの正答率(正しい答えの割合)と習熟基準とする、発表しました。
 当初、区教委は@小・中学校ごとの平均点、正答率を公表する。A公表時期は6月末とするとしていましたが、高まる批判の前に「平均点および中学校の成績は公表しない」とし、発表時期も8月にずれ込むなど、見直しをせざるを得ませんでした。

小学校から戦わせる意図で、もはや悪乗りしている…尾木氏

今回のテストの成績発表にあたり区教委は「学校の序列化とならないように努力します」といいますが大丈夫なのでしょうか。
 私はこんな話を聞きました。「小学校入学の際、他の学区の小学校の説明会に行った。その後、校長先生が自宅まで尋ねてきて『ぜひうちに入学して欲しい』といわれた」とのことでした。
 学校選択制のもとで、すさまじい子ども獲得競争が展開されています。テストの成績は学校選びの基準とされ、学校間で点数獲得競争となることは必死だと思います。
 教育評論家の尾木直樹さんは、「成績が公表されれば、親たちは当然、学校選択の基準とする。卒業した小学校別の成績公表は小学校から戦わせようという意図で、もはや悪乗りしている」(東京新聞・5月10日付)と批判しています。子どもをめぐる事件が繰り返されていますが、競争に駆り立てることは不登校やいじめなど一掃の拡大が心配されます。


横須賀市 「電子入札」などで視察

28日、行財政改革委員会は横須賀市を視察しました。同市はコンピューターを行政に取り入れた「電子市役所」として有名。
 私は、インターネットによる入札制度は、優れていると思いました。談合の恐れも減少、5年間に平均落札率は、95.7→84.6%(落札価格/設計価格)に低下。品川区でも取り入れることは可能であり、今後勉強したいと思います。