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沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2004年5月16日発行 第1063号 |
政調費のキャバレー利用…誤解を招いた? 「東京地裁は4月13日、政務調査費をキャバレー、ナイトクラブに使うことは違法」と判断を下したのに、当の自民党品川区議団は「使途基準に従ったもの」とし、オンブズマンおよび共産党の取り組みを「何かの意図感じる」と逆恨みする始末です。 なお自民党は判決直前の今年1月、キャバレーなど7件分約37万円余を区に返還したこともあり、請求は棄却となっています。 辻つまが合わない自民の主張 5月4日付の品川新聞に自民党政調会のコメントを乗せました(下のカコミを参照)。「自民党品川区議団は、使途基準に従い政治活動を行なってきた…」と述べています。しかしそれならばなぜ区に31万円を返還したのでしょうか。辻褄が合いません。たしかに使途基準には食料費が明示されていますが、それは区政に関する調査研究に伴っての必要な食料費であり、お茶代程度のものを想定したもの。ホステスと共に大音量で音楽が流れるキャバレーやナイトクラブの支出を容認したものでないことは明瞭です。
地裁判決 (キャバレーなどの利用は)会議を行うにはそぐわない 自民党は「区民に誤解を招きかねない」と述べていますが、地裁判決では「各会合を開催し、各記載の内容の意見交換をや会議を行うにはそぐわないものであるばかりか通常は遊興のみを行う場所であることが一見明白である。(略)本件各支出は政務調査費の目的外の支出であると認定せざるを得ない」と断定しています。
自民党は経過と改善策を明らかにすると共に、区民に謝罪すべきだ 日本共産党はこれまで、自民党の自浄作用を期待してきました。それは、自民党が政務調査費の収支報告を領収書を添付して情報公開制度の対象とすることに積極的役割を果たしたからです。品川区議会の政務調査費収支の全面公開は全国のさきがけとなりました。もちろん共産党は以前から領収書添付、情報公開を主張してきました。 2001年政務調査費で自民党が利用した店
(*単位 円) それだけに自民党がキャバレーなどに政務調査費を充てていたことを知り驚くと共に本当に残念なことでした。 わが党は自民党が判決が出る前に自ら反省し、適正な政務調査費の運営に改善するよう願っていました。ところが品川区民オンブズマンの提訴や日本共産党の区議会報告を「何かの意図を感じる」、反省どころか返す刀で切りつけるに等しい、信じがたい態度をとっています。 長引く不況の下区民の生活は厳しさを増す一方です。その中で納めた税金をこのような使い方をしたのでは区民は決して納得しないと思います。 私は、自民党が1日も早くこれまでの経過を明らかにした上で区民に謝罪、今後の改善をはかるよう求めたいと思います。 共産党は議会全体が政務調査費の食料費などの支出を削減し、区民が納得できるよう改善に力をつくす決意です。 オンブズマン実質的勝訴 自民党は「原告の請求を棄却」と裁判勝利を強調していますが、実態は政調費のキャバレーなどの支出は違法としたもので、実質的には原告の勝利でした。 品川区民オンブズマンの会は、当初自民党の2001年度の政務調査費のうち、研究費の名目で支出された208件620万円余を違法支出とし返還を求めました。ところが自民党は裁判の過程で「交付された政務調査費がどのように使用されたかについて知らない」との態度。その会議の具体的内容など出席者等について明らかにすることも拒否。そのような下で原告は早期結審を望む立場から昨年12月、7件に限定。その直後に自民党は区長に7件分31万円余に延滞料6万円余を返還しました。 |