日本共産党品川区議団TOPへ 「沢田英次区議会報告」目次へ |
沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2004年8月22日発行 第1072号 |
首都高速中央環状品川線案、区計審へ 9月15日、首都高速中央環状品川線の都市計画案を議題に品川区都市計画審議会(区計審)が開かれます。周辺の環境悪化をもたらす品川線問題は最大の山場をむかえます。
あてにならない交通渋滞改善 4000億円は住宅や福祉に 東京都は品川線(中央環状線)の完成により、高速道路全体のネットワークの効率化が図られ、慢性的な交通渋滞の緩和、沿道の環境改善がはかられる、としています。本当でしょうか。私は品川線計画に問題点三点を述べます。 第一は、排気ガスを換気塔から放出することによる大気汚染の悪化が心配される問題です。 五反田で入り口周辺は都の環境基準達成の目安と定めたNO2で年平均値0・03ppm、SPM(浮遊粒子状物質)0・035g/?を超えています。しかも換気棟(45m)予定されている城南信用金庫周辺は中高層マンションが林立しており、その影響は計り知れません。 第二は交通渋滞解消もあてになりません。警視庁の「交通年鑑」によれば1960年から約20年間に高速道路延長は6・7倍になったがほぼ同時期の渋滞時間は11倍に増加しています。しかも大崎駅周辺では大規模な開発がおこなわれており、交通量は急増が予想されています。 第三は、総事業費4000億円は品川区の3年強の予算に匹敵します。これほどの巨費を投入ずる高速道路より、住宅建設や福祉の充実にこそ回すべきです。 区計審委員に働きかけを 否決するよう全力をつくします 区計審で品川線の計画案が決定されると事業認可、着工と一挙に事業が進むことになります。まだ私の手元に議案が届いていませんが、当局に問い合わせたところ区内3ヶ所の換気棟設置、2ヶ所の出入り口設置の計画はは変更がされていません。改めて議会選出の都市計画審議委員への働きかけが重要になっています。
|