沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

学校給食民間委託　崩れた「安全」
食中毒で営業停止
荏原５中 戸越台中　シダックスフードサービス（株）

　２月２８日の文教委員会が開かれ「学校給食の民間委託の中止と関係者に説明を求める」請願、陳情３件を審査。共産党の中塚議員と私（沢田）は委託の問題点を追求、請願の採択を主張しましたが、自民、公明、区民連合（民主）、無所属の会の反対で不採択となりました。　

調理補助員、時給７５０円賃金
入れ替わり激しく味、安全に不安

　委員会での質疑の大要は次のとおりです。

学務課長…経費を２４・５％節減できる。委託すれば短時間に安全、おいしい食事を提供できる。保育園全園での業務委託を実施しているが全く問題はおきていない。

沢田…学校給食は教育の一環であると同時に子供の安全に直結する問題だ。時給７５０円の募集で集めた補助調理員はすぐやめる。これでは調理技術の蓄積もできず、味、安全の面でも大幅に後退は必至だ。

学務課長…従業員の雇用条件は雇用する会社の問題だ。契約書どおりにできるかどうかが問題だ。

沢田…足立区のある学校では年20人も入れ替わっている。受託予定のシダックスフードサービスの募集広告によると調理補助員の時給は７５０円。区内で最低ランクで一ヶ月９万円そこそこだ。行政が生活保護基準以下の賃金で働かせることに問題ないのか。子供の命に直結する給食をそのような労働条件のもとに任せるのは問題だ。五年前、中延保育園でＳＲＳＶ（ノロウイルス）による食中毒で50人が感染したが、学校給食で再現されないか不安だ。これも民間委託会社によるものだ。

学務課長…中延保育園の食中毒は保健所によると給食によるものではない、としている。

沢田…保健所の判断は「原因はわからない」であり、保育園での給食が感染源、の疑いは濃厚だ。

シダックスフードサービス
介護施設の食中毒で６日間の営業停止

　荏原５中、戸越台中の給食調理の受託が内定していたシダックスフードサービスは３月３日、葛飾区内の事業所が、同区保健所から６日間の営業停止処分を受けました。

　フードサービス社は同区内の高齢者介護施設の給食を担当。先月12日、46人にノロウイルスと見られる食中毒症状が発生しました。３月４日から９日まで営業を停止処分を受けたもの。