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沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2005年11月27日発行 第1125号 |
耐震強度偽造問題 「震度5強でマンションが倒壊のおそれ」「五反田のホテルがが閉鎖」…耐震強度偽造問題で日々明らかになる実態は、こんなに背筋が寒くなる思いです。 なぜこのような事件が起きたのか、を考えてみました。 スピード売りに客集め 姉歯設計事務所の「構造計算書」偽造は儲けのために人命をおびやかすものであり許されません。同時に私は一連の問題の背景に小泉内閣の進める官から民へ、規制緩和の方針があることを見落としてはならないと思います。本来なら確認検査機関が構造計算など建物の安全性をチェックするはずでした。ところがその検査機関イーホームズ鰍ヘそのまま建築確認してしまったのです。 98年までは、建築確認は地方自治体がおこなっていました。ところが政府の「規制緩和3カ年計画」で民間企業も建築確認に参入できるよう建築基準法を改悪。人命にかかわる建築確認を営利企業に参入させることは大きな過ちといわなければなりません。 日本共産党は国会で「民間に確認を任せれば、競争が激化すると、安かろう、悪かろになりかねない」と反対、しかし、自民「最も期待されるのは、確認期間の短縮だ」、民主「指定確認検査機関をつくる以上は、できるだけ行政がこの中へ入ってチェックしないように、民間指定機関の責任で建築完了検査までやるということで初めて緩和になるわけ」と主張、自民、公明、民主、社民各党の賛成で決定、これらの党の責任は大といわなければなりません。
イーホームズ 中延駅前の葬祭場建設に反対する運動が広がっていますが、斎場の建築審査したのがイーホームズ。ところが建築基準法違反で品川区が確認を取り消しています。民間審査機関の方が「確認」のスピードが早いために、品川区では年間のは約1200件の確認申請のうち、7割は民間検査機関を選択するといいます。 共産党区議団は、12月5日に高橋区長に「区内の民間審査機関の建築確認について総点検をするよう」申し入れます。 耐震強度偽造問題でのご意見や不安に思っていることがありましたら、沢田までご連絡下さい。 |