日本共産党品川区議団TOPへ「沢田英次区議会報告」目次へ |
沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2006年4月9日発行 第1139号 |
ホームレスの方の相談 問題山積み:差別、アル中、失業 10日ほど前、ホームレスの方の相談があり、大田区の緊急一時保護センター「大田寮」に入ることができほっとしています。この相談に乗りながら感ずる点が少なくありませんでした。 もっとやさしい対応を国の負担減には反対です。 党議員団控室で仕事をしていたら中年の男性Kさんが「相談に乗ってほしい」と部屋に入ってきました。事情を聞くと「国籍は朝鮮で年齢は54才。失業しアル中に。一ヶ月前に無銭飲食で刑務所からでてきた。刑務所作業の工賃3万円は残り200円。公園で寝泊り。行政の窓口に行っても朝鮮人と言うとでバカにされ目で見られる」とのことでした。 早速、生活福祉課にいき相談しました。 相談カードに朝鮮の氏名を書くと窓口の職員は外国人は登録してある窓口にに申請することになっている」と急に晴れやかな感じになり、大田区までの旅費としてJRの横浜までの切符とカロリーメイトをもらいました。 区は生活保護急増で保護抑制が課題となっているようですが、食事もとらず足をかばいながらやっと窓口に立つKさんに大田区に回すこと、やりきれない気持ちでした。 生活保護は国が4分の3、自治体が4分の1負担となっていますが、国は「三位一体の改革」の一環として、国負担を2分の1に変えようとしています。これが実現すると自治体負担は増大、生活保護抑制にさらに動くことが予想されます。 私は、大田区の区議に連絡。外国人登録をしてある地域行政センターにKさんと行ってもらうことにしました。幸い大田寮に入れることになりほっとしました。 別れ際に私は「施設に入ったら体調回復と、アル中を脱出しないとダメだ」と説得、本人は「今度こそアル中を直したい」と繰り返していました。Kさんの立ち直ることを願わずにはいられません。
|