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沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2006年5月28日発行 第1143号 |
「市場化テスト法」先取り 品川区は、政府が今国会に提出している「市場化テスト法案」を先取り実施。すべての公共サービスを民間に開放する方針を進めています。公共サービスを民間に任せることは「耐震強度偽装事件」「JR西日本の脱線事故」などで問題が噴出。大丈夫なのでしょうか。 建築強度偽装事件、JR福知山線の脱線事故も民営化が発端 品川区は保育園・学校の給食、図書館の窓口業務、土木事務所など住民サービスにかかわる仕事の民間委託を進めてきましたが、今後、区がおこなうすべての公共サービスを競争入札を実施し、民間に任せようとするものです。区は民間委託の導入の目的を「民間に任せれはサービスが向上する」「経費の削減となる」としています。果たしてそうでしょうか。 営利企業が公共サービスに進出する最大の理由は「いかに利益を上げるか」にあります。住民のいのちや人権を守ることが目的の自治体と根本の点で違っている。 最近、建築確認を民間企業に丸投げのもとで起きた建築強度偽装事件、107人の犠牲者を出したJR福知山線の脱線事故、など相次いでいます。いずれも民営化が引き金。利益上げるために利用者の安全性を軽視したものです。 また「民営化は経費削減となる」というが公共事業をめぐる談合、汚職はあとをたちません。どれほどの税金が無駄に使われてきたのでしょうか。民営化は経費節減の点でも問題ありといわなければなりません。 保育園の食中毒、アルゼンチン債購入(一億円の損害)問題も 品川区でも、6年前に民間委託をした、中延保育園の給食で食中毒を発生49名が感染。下痢・嘔吐が広がりました。 また、一億円の損害を出しながら区長以下、誰も責任をとろうとしないアルゼンチン債購入問題も、文化振興事業団(財団法人)を民営化が引き金となりました。議会のチェックが及ばなくなったことが根底にあります。私は、これほど全国で問題噴出している民間委託を、問題はなかったのか、区民の参加のもとにしっかりと検証すべきと考えます。 |