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沢田英次

沢田英次(前区議会議員)

2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。

2006年6月11日発行
第1145号


首都高速中央環状品川線事業説明会
計画見直せの声、圧倒 城南中体育館に135名

6月6日、城南中学校の体育館で中央環状品川線の事業説明会がおこなわれています。会場には135名が参加。「環境を破壊する品川線は反対」との声が相次ぎました。

なぜ脱硝装置を新宿線につけながら、品川線に設置しないのか

主催者(東京都第二建設事務所、首都高速道路株式会社)の計画の説明のあと質疑に入りました。

  「民営化した首都高速道路株式会社の営利事業に4千億円の事業費のうち2000億円もの税金を投入することはおかしい」「新宿線の換気塔に脱硝装置をつけながら品川線につけないのか」「近所には城南中学校、品川小学校もあり子どもたちへの影響が心配だ。品川線の影響で住めないまちになる」「計画を知ったのは半年前、ある政党(共産党)のチラシを見て分かった。なぜ、計画を決める前に住民に知らせないのか」「計画を中止すべきだ」…計画に反対する意見が相次ぎました。

  東京都は「環境影響評価でも環境への影響は0・00002ppmでさしたるものではない」「計画を中止はしない」とこれまでの主張を繰り返しました。

上空に放出を考慮していない…は都側のウソ
環境総合研究所に確かめました

私は「計画に反対する住民が環境総合研究所に中落合換気所での排気ガス拡散シュミレーションを委託した。換気塔から50mの地点で急速に落下し、100mで地表に到達すると予測(上の図参照)。この結果をどう思うか」と質問しました。都側は「シュミレーションは知っている。しかしそれは上空に高速で放出することを考慮していない」と反論しました。

  私が環境総合研究所に事実を確かめたところ「当然上空に放出したことを計算に入れシュミレーションをおこなった。高速道路公団の「反論」にも「反論」をしている」とのことでした。

  大気汚染の核心を突くシュミレーションに対して公然とウソをつく発言は不誠実のきわみといわなければなりません。