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沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2006年7月16日発行 第1152号 |
中落合換気塔の排ガス問題で勉強会 党議員団は6月12日、環境総合研究所の調査部長、鷹取敦さんを招き、中央環状新宿線の中落合換気塔の排ガスシュミレーションについて講演していただきました。 東京都の環境影響評価(アセス)は地形や建物を考慮しないブルームモデルを採用し、実態を反映しないことが明らかとなりました。 都がアセスで採用したブルームモデル手法こそ信頼性なし
今回の講演は城南中での事業説明会で私の質問に対し「中央環状品川線の排ガスシュミレーションは高速で上空に吹き上げることを考慮せず信頼性に欠ける」との都の発言が発端となりました。 鷹取さんは「アセスの手法プルームパフモデルはいたるところで同じ方向、同じ強さに風が吹くことを前提。建物や地形を考慮していない。現実にはありえない設定となっている。当研究所がおこなった3次元流体モデルは、1km四方の建物や地形考慮したもので実態に近いもの」と強調。 結果は「北風4mの設定で換気塔から50mで排ガスは急降下100mで地表に達する」としています。 原野の換気塔ならいざ知らず、五反田や南品川換気所周辺はマンションが林立、池田山や権現山が背後にある地域という特異な地域です。「複雑な地形でブルームモデルを適用することがふさわしくないことは国土交通省がよく知っているはずだ」とも述べました。 品川線ができれば大気汚染により、子や孫が住めない街になってします。五反田でも北品川地域でもこんなに不安が広がっているのにまともな調査もせずに「排ガスは拡散・希釈され問題ない」を繰り返す、とのやり方は無責任きわまりありません。 あらためて「3次元流体モデルを使ってアセスをやり直せ」の要求・運動が重要になっています。 |