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沢田英次(前区議会議員)2000年10月〜2006年12月のニュースを掲載しています。 |
2006年7月30日発行 第1154号 |
介護保険改悪に悲鳴 ベット・車イス利用料10倍!に 「介護予防の重視」などを売り物に制度改悪された介護保険法が四月に実施され、4カ月がたちました。政府・厚生労働省の宣伝とは裏腹に、利用者から「必要なサービスが受けられない」と悲鳴が上がっています。 私に寄せられたOさんの例を紹介します。 ベット、車イスなければ生きていけない…北品川2のOさん Oさんは北品川2町目に住む93歳の一人暮らしの女性です。介護保険の要介護1。週2回のヘルパー派遣のほかベット(月2000円)、電動車椅子(月2300円)のサービスを受けています。 ところが先日、事業者から「法律が代わり今年九月から電動車イス、ベットとも一割負担から10割負担か自費で買い取るように」と聞き仰天。私に「費用が10倍にもなればとても払えないし、生きていけない」と相談がありました。Oさんは、買い物や病院通いに電動車イスは欠かせません。品川神社まで車イスで行き、タクシーに乗り換え船員保険病院に通っています。ヘルパーさんと車イス、ベットがあるから在宅で一人でもいられるのが実態です。 一人では歩行困難な場合は介護保険の適用になります 私は区の高齢福祉課に「何とかOさんの救済方法はないのか」と要請。区は「要介護1の人は原則としてベット、車椅子の保険適用にならないが、@一人では歩行困難、A日常生活で移動の支援が認められる場合は保険適用になる」とのこと。これに当てはまるか現在調査をしてもらっています。 厚労省は軽度(要介護1・2、要支援)の車イス、ベットの制限を「福祉用具に頼っていては、かえって生活機能を低下させる」ことを理由にしています。まさにベッドがあるから立ち上がれる人から用具を取り上げることは、介護予防にも逆行します。 今回の介護保険の改悪は費用を抑える”という目的が先にありきで、高齢者の実態を見ていないと思います。 |