震災後7年目の神戸市を共産党区議団が視察
住民参加ですすむまちづくり
共産党区議団は8月23日、震災後6年8ヶ月経った神戸市長田区を視察しました。震災時の状況、住民と共にすすめるまちづくりなど大変参考になりました。
まちづくり協議会の副会長
桐田さんから話を聞く)
木が火をくい止めた大黒公園
片側に焼けたあとが残っている
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公園や空地・耐火建築住宅が火事を止めた
午前中、私たちは長田区の大正筋商店街周辺の町並みを見て歩きました。7年目になるというのに広大な土地が建設途中という状況に震災被害の大きさをあらためて思いました。たまたま行政と共に復興事業を進める住民の会「久二塚6まちづくり協議会」副会長の桐田義夫さんより現地の状況を詳しくお聞きすることができました。この地域は昭和初期の町並みで木造住宅が密集した所。「火が出たら一気に広がった。火が止まったのは空地と新築の耐火建築住宅だった」「地震から火事が出るまで3時間あったので倒れた建物から力を合わせて助け出した。古いまちでお互いの状況がよくわかっているので助け合えた」など貴重な教訓を聞くことができました。
午後は神戸市都市計画局から鷹取東第二地区の土地区画整理事業について説明を受け、現地を調査しました。この地域は全壊が87%、半壊が4%、合わせて91%が被災したところです。
歩道がたっぷり確保され6mに拡幅された道路、拡充計画の公園予定地、電柱を地中化したすっきりした町並み、受皿住宅や共同住宅など案内していただきました。ここでも公園や空地、道路が火をくい止めた所をいくつも見ることができ、あらためて公園や空地が防災上重要だということを教えられました。
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住民とすすめるまちづくり
神戸市では住民と行政が協働してまちづくりに取り組むとして、「まちづくり協議会」が全地区・45ヶ所つくられています。午前中話を聞いた「久二塚6まちづくり協議会」でも協議会としてまちづくりの提案書を出したとのことです。住民とすすめるまちづくりという点でも学ばされました。
品川でも求められる公園や不燃化住宅促進
長田区は戦後区画整理がされ道路も広く碁盤の目のよ]うになっていたのに大災害となりました。品川で起こったらどうなるでしょうか。特に中延・旗の台は木造住宅密集地域であり、東京都の調査でも、危険度の高い地域に指定されたところがたくさんあります。
もし大地震が発生した時、被害を最小限にとどめるために今回の視察の教訓を生かし、不燃化住宅、公園や道路の整備など区民の皆さんと取り組みを進めたいと思います。
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