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鈴木ひろ子

こんにちは鈴木ひろ子です。

2001年11月11日発行
第124号

suzuki@jcp-shinagawa.com

無料 法律・生活相談会
日時:2020年6月24日(水)17:00〜
会場:鈴木ひろ子事務所 中延2-11-7 3783-8833
弁護士さんが対応します。どんな問題でもお気軽に。


行ってきました
住民がつくった福祉の町
秋田県鷹巣町へ厚生委員会視察

 昨年の東京高齢者大会で羽田澄子さんの記録映画「住民が選択した町の福祉」をみて、

私はこれほどまで町民参加の福祉行政があるのかと衝撃を受けました。今回、区議会厚生委員会の視察は私の希望がとおり”鷹巣町”に決定、10月29日に行ってきました。

「へたな企業誘致より福祉で町づくりが正解」

 視察では担当職員と一緒に町議会議長が説明をして下さいました。

 鷹巣町は人口2万2千人、高齢化率26.53%です。そんな小さな町でホームヘルパーは常勤者で32名(プラス非常勤5名)、老健施設は介護保険の基準3:1を1.5:1と二倍の職員配置、給食サービスは3食365日希望に応じて、などなど数え上げればきりがないくらいのマンパワーや高齢者の生活の質を大切にしたきめ細かな福祉が行われています。社会保障を削り続ける今の日本でここまでできる自治体があることに私は驚きました。しかも財政は健全とのことです。

 議長の「へたな企業を誘致するより福祉で町づくりが正解です」とのことばが印象的でした。

なぜ鷹巣町がか変わったのか

 H.3年新しく町長に選ばれた岩川町長は、選挙前数ヶ月かけて、全世帯を、ところによっては2〜3回、延べ1万5千軒も歩いて住民の実態を見、生の声を聞いたそうです。結果、「一番切実な問題はお年寄りだ、そして弱者だ。何をおいても福祉施策だ」と公約に掲げ、僅差で勝利したとのことでした。

 その岩川町長がデンマークから学び「行政と町民が一緒に考え、一緒に進めながらつくり上げるやり方」を取り入れたのがワーキンググループでした。「福祉について考えてみませんか」と広報で公募したら60人が手を上げました。まず自分たちの身の回りの問題を洗いざらい出し合い、自分たちでできることは自分たちでやる、予算の必要なものは行政に提言する。提言はほとんど行政が取り上げ、実現しているとのことです。このやり方で10年、今では問題別に14〜15のワーキンググループができ、そこに参加する人は160人人にもなっています。

すごい住民パワー わずか4日で11500人の署名

 この到達は激しい闘いぬきには語れません。岩川町長の前は24年間続いた土木中心の町政でした。議会での新町長派は少数で、住民の提言でつくった「ケアタウン計画」は2回否決されてしまいました。町民たちは立ち上がり、わずか4日間で住民の65%に当たる一万一五七八人の署名を集めたそうです。そして3度目の審議の議会傍聴には、なんと町民150人がつめかけたとのこと、これは品川区の人口比で考えると2000人を超える数になります。そんな中12対11でケアタウン原案予算が可決、ついに町民の悲願が叶ったのです。 

 ある議員から「福祉にこれだけの予算をかけて将来の見通しは?交付金が打ち切られたらどうする?」の質問が出されました。議長は「これだけ一生懸命やっている自治体に交付金打ち切ったら当然国に抗議します」ときっぱりいいました。また「住民の意見は一致するのか」の質問には「いろいろな意見が出て手間ひまかかるが最終的には一致する」とのことでした。私は住民が参加してつくる町づくりがどんどん住民意識を高めているとおもいました。

 ワーキンググループに参加している方からも話を聞くことができましたが、その方もそして議長も同様に「これは鷹巣が特殊で鷹巣だからできたこととは考えないでいただきたい」と話されました。

 民主主義が徹底され、住民参加が真に保障されている自治体から多くのことを学ぶことができました。

 今回の視察は、鷹巣町の後岩手の宮古市も行ってきました。26人中、共産党議員は3人ですが、共産党も含めてオール与党というこの市も、市長が4年前に変わり、いろいろなことに意欲的に取り組んでいるところでした。3日間実り多い視察でした。