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2002年9月15日発行 第160号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
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みなさん、どう思いますか? 住宅地に33階のマンション事務所ビルの 再開発に55億円の税金投入 住民合意もなく、保留床の買い手が 決まらないまま都市計画決定 ―大崎西口地区再開発(百反坂) 7月16日に開かれた品川区都市計画審議会(区計審)で、大崎の百反通りに沿った大崎駅西口中地区再開発事業の計画が決定されました。 「50年も住み続けたこの地を動きたくない」 この地には私が看護婦として働いていた三ツ木診療所の患者さんがたくさん住んでいます。往診や訪問看護に行っていた患者さんも何人もいます。私は2階建ての一軒家に住んでいる方々が本当に33階建てのマンションに住みたいと考えているのか信じられない思いで、直接話を聞いてきました。 92歳の母にこの地で終焉 を迎えさせたい 開発反対の意思を明確に示している鈴木さんは「私どもが住む地域はアズマ企画による地上げが進み、無人の家がたくさんできてしまいました。近隣に放火事件が続いたこともあり、火災のことがたいへん心配です。また、ホームレスの住居や子どもたちの遊び場にならないか心配です。町が寂しくなり防犯上もたいへん心配です。利益を考え土地を買いあさり、町を壊したことに私は怒りを感じます。…3代前の地主さんより借地し、もう50年が過ぎました。私の家には92歳になる母親が居ります。持病はありますが頭がしっかりした元気な年寄りです。この地を一時でも移る考えはありません。開発が始まり一時転居して戻ってくるなどという事は高齢の母には全く考えられないことです。戦前戦後の大変な時をくぐり抜けてきた人です。ここには多くの友人・知人が一緒に町で暮らしています。皆さんが訪ねて来てくれます。この場所でなければ確保できない環境です。この地で人生の終焉を過ごしてもらおうと考えています。私ども家族も、この地がたいへん便利で住みやすく、仕事、利便性等諸々の事情がありまして簡単に移転することはできません。・・・」と近隣の方に手紙を送り、「周りの目があり怖くて『反対』と言えない」という人を励ましています。 保留床の買い手も決まら ないまま計画決定 33階建てマンションの保留床30%、17階建ての業務棟の100%の保留床を売った財源で開発をするのに、いまだにその買い手が決まっていません。このままでは採算性は難しく、住民や区がそのつけを背負わされることにならないとも限りません。計画そのものが無謀です。 再開発事業に55億円もの 税金投入 この大崎駅西口中地区の開発の総事業費は360億円、そこに55億円の税金が投入される予定です。
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