日本共産党品川区議団TOPへ 「こんにちは鈴木ひろ子です。」目次へ |
2004年6月13日発行 第228号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
||
無料 法律・生活相談会 |
安全でおいしい給食を----シリーズその2 「ひろ子ニュース」NO223でお知らせしましたが、自民党の「小中学校でも…(民間の)調理代行にしていくべき」の質問に、品川区は「校舎改築校から順次導入していく考えでございます」と学校給食の民間委託の方向を打ち出しました。 荏原第五中学校は現在校舎の全面改築で工事の真っ最中です。完了は来年8月。夏休み明けの9月から新築校舎での学校生活が始まります。 現在荏原五中の給食は戸越台中学校で作らたものが運ばれています。栄養士さんも調理師さんもすでに配置されていません。 区は具体的には決まっていないと言いますが、新築と同時に民間委託される可能性が大です。 給食が民間委託されたらどうなるか、共産党は議会でも取り上げてきましたがあらためて考えてみたいと思います。 「食のシンポ・みんなで考えよう学校給食の『民間委託』」では 6月5日の品川区職労主催の「食のシンポ」に参加しました。 品川区のゆたかな実践 品川区に産直野菜を届けている多古町の方や学校の先生の発言など品川区の学校給食がこんなにゆたかな実践をしているのかとあらためて思いました。 学校の先生は「品川の給食は日本一。多古町からの産直で、子どもたちがソラマメやグリーンピース、とうもろこしの皮むきをしたりできる。日ごろから栄養士や調理師が子どもたちを見ているからこそ工夫しておいしい給食になる。愛情があってこそおいしい」 多古町から参加した職員は「給食は教育。品川区にトウモロコシ博士を派遣し、多古町からもってきた2mを超えるトウモロコシの木を1.2年生が全校生徒の分を木からもいで皮をむくという事もやっている」子どもたちの楽しそうな顔が浮かんでくるようでした。さらに「給食の民間委託は国語の授業を民間委託することと同じ」と発言しました。 子どもの命と心を育てる給食を営利目的の民間に委託していいの? 2人のシンポジストから、「全国的に民間委託の方向が出されている。日本の農業つぶしであり、日本の食の市場を企業に開放する流れからきている。舌を企業がターゲットにしている。安全・安心が手に入らない状況がすぐそこに来ている。幅広い視点でとらえ、給食と生産者のネットワークが必要」 「民間委託がなぜいけないか。学校給食は子どもの命と心を育てること。それを営利目的の民間委託にしていいのかということだ」と発言されました。 民間委託で経費削減になるのは30年後 杉並区では住民が「学校給食の民間委託ストップ公金支出差止、損害賠償を求める裁判」をおこし、5月19日に判決が出ました。結果は住民側の敗訴でしたが、判決文では「民間委託は中長期にわたって経費増になる」ことを認めています。 シンポジストのひとりである原告の方から「民間委託の理由は経費削減だけ。ところが経費削減になるのは30年後。杉並区では15年間で12億円以上の経費増になる」とのことでした。 子どもたちに安全でおいしい給食を、そして命と心を育てる給食をどうしたら守ることができるか、これから地域でも学習や懇談を進めたいと思います。ご意見をお聞かせ下さい。 |