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2004年8月1日発行 第232号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
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どうなる介護保険…5年目の制度見直し(シリーズその3) 介護保険5年後の見直し論議が重大な局面を迎えています。 「ひろ子ニュース」で見直しについてシリーズで取り上げてきましたが、6月28日の区議会第2回定例会一般質問で「介護保険制度の見直しは、現場の実態をふまえて改善を」と取り上げましたのでご報告します。 介護現場は問題が山積み 質問の前にケアマネージャーやヘルパーさん、訪問看護師さん、特養ホームの施設長さんから実態をお聞きしました。また、寝たきりの患者さん宅にお伺いし、その実態を見、介護者の方からお話を伺いました。介護の現場では問題が山積みです。 しかし国では 今行うべきは現場の実態をふまえた改善ではないでしょうか。 これが実態!―水飲むもおむつ交換も1日2回 「住みなれた家で過ごしたい」多くの方がそう思われているのではないでしょうか。「介護保険は在宅重視の制度」と国も区も説明します。しかし実態はどうでしょうか。 「寝たきりでも自分の家で過ごしたい」という要介護5でひとり暮らしのSさんを訪ねて驚きました。入浴サービスや訪問看護、ヘルパーさんの1日朝夕の2回の訪問介護で限度額いっぱいです。自分で何もできないため、水を飲めるのもオムツを変えるのもヘルパーさんが来る1日2回だけです。夕方6時から翌朝10時までオムツも換えなければ水1滴飲むこともできません。これが実態でした。ヘルパーさんも「もっと回数を増やして水分補給もおむつ交換もしてあげたい。ごはんも時間をかければ全部食べられるのに、時間がなくて途中でやめなければならない時は胸が痛む」と言われました。 必要なサービスをー限度額の見直しが必要 私は「ひとり暮らしや重度の方、痴呆症の方が必要なサービスが受けられるよう限度額の見直しを国に求めるべき」と質問しました。新美部長は「給付費増に結びつき、保険料等負担との関係を考慮すると見直しを求める状況ではない」と答弁。また限度額まで利用している人が何人いるかとの質問には「つかんでいない」と答えました。 サービスの利用増が保険料の負担増に連動する仕組みにしたのが介護保険です。介護保険導入で国も自治体もそれまでの負担割合が1/2となりました。国の負担割合を増やすよう求める声が大きくなっています。今こそ税金の使い方を公共事業中心から、介護や医療、年金など社会保障中心に切り変えていくことが求められているのではないでしょうか。 その他、低所得者への減免制度、医療用ショートステイなど重度要介護者への支援強化、特養ホーム待機者のアンケート調査など実態把握、特養ホームや老健施設の増設、グループホームは誰もが入れる安い利用料になど質問しました。順次ご報告していきます。 |