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鈴木ひろ子

こんにちは鈴木ひろ子です。

2005年7月17日発行
第269号

suzuki@jcp-shinagawa.com

無料 法律・生活相談会
日時:2024年02月22日(木)17:30~
会場:鈴木ひろ子事務所 中延2-11-7 3783-8833
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都南病院跡地には区民が切実に望む
特養ホームや老健施設など誰もが入れる施設を!

一昨年、区民の大きな世論と運動で高橋区長の態度を変えさせ都南病院跡地に高齢者の施設がつくられることになりました。ところが、自民党が6月議会でケアハウスを求める質問を行いました。このままではお金持ちしか入れない施設に替えられてしまうかもしれません。

自民党が、お金持ちしか入れない「ケアハウス」を要望

「都南病院の跡地に特養ホームを」の請願署名運動は町会や高齢者クラブの協力もあり、6500名もの署名が集まりました。昨年の2月議会で高橋区長がそれまでの「都南病院跡地を買う計画はありません」という態度を変えて「グループホームやショートステイ、デイサービスなどの介護施設をつくる」と答弁しました。

しかし、今年6月23日の本会議で自民党鈴木真澄議員は「ケアハウスの併設など複合的な施設を」と質問。木下高齢者部長は「ご提案の趣旨も踏まえた検討を行なう」と答弁しました。

ケアハウスとは…

昨年四月、品川区西五反田にに開設した2つの施設。

  1. さくらハイツ西五反田(食事つき高齢者用マンション)
    入居一時金950万円、毎月の利用料は収入に応じて10万円〜14万円。
  2. ケアホーム西五反田(全室個室型有料老人ホーム)
    月額利用料は要介護度に応じて25万円〜30万円。品川区は、入居対象者は特養ホームと同じと説明していました。
    しかし、特養ホームは要介護4と5の重度者しか入れないのに対して、利用料が高いため希望者が少なく、要支援の軽度者まで入所させています。(特養ホームの月額利用料は5〜6万円です)

広さは、特養ホームや老健が建設可能

区は厚生委員会で「今年4月に国の施設整備に関する補助金制度が変更され、計画していたショートステイが単独では交付金対象から除外されたため、施設構成の変更が必要」と説明しました。

私が厚生労働省や都に確認すると、単独シュートステイは交付金対象ではないが特養ホームや老健施設併設のショートステイは交付金対象となっていました。しかし区は「広さは3000uあり、特養ホームも老健施設も建てることは可能。しかし、区の基本姿勢として特養ホームや老健施設をつくる計画がない」といいます。つくる気があれば特養ホームも老健施設もショートステイもつくれるのに、方針がないからつくらないという姿勢です。

区民の切実な願いは特養ホームや老健施設

脳梗塞や骨折などで突然入院、病院からはすぐに「転院先を考えるように」と言われ、家族は途方にくれます。特養ホームは入所待ちが700人近くあり、高齢で重度、自宅介護をしていなければまず入れません。老健施設も区内には1ヶ所一〇〇名のみ。3ヶ月〜4ヶ月待たなければ入れません。老人病院は月額料金が20〜30万円が当たり前。

これを払い続けられる家庭がどれだけあるでしょうか。

大切な家族が突然、行き場のない介護難民状態にされてしまうという現実を放置して、食事つきの老人マンションや月額利用料が25万〜30万もかかる有料老人ホームを品川区がつくるべきでしょうか。

「都南病院跡地に特養ホームを」の大きな運動以上に「お金持ちしか入れない施設でなく、誰もが入れる特養ホームや老健施設を」の世論と運動を大きく広げることが必要です。