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2005年12月18日発行 第282号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
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これでいいのか介護保険(シリーズ3) 品川区は第3期(06〜08年度)の介護保険料基準額(65歳以上)を現在の月3300円から3900円に値上げする案を発表しました。10月から特養ホームなど施設の食事代、部屋代が全額自己負担になり、さらに保険料値上げ。「もうこれ以上払えない!」怒りの声が広がっています。 「家族介護から社会的な介護に」はいったいどこに? 先日、ご主人を長い間介護されてきた奥さんから「どこに行っても最期を人間らしく過ごせるところがない。日本の医療、介護の貧しさをつくづくと感じた。安心して年をとれる制度を何とかつくってほしい」と言われました。月20数万もかかった老人病院ではオムツもまともに替えてもらえない。やっと入った特養ホームは「個別対応はできません」と言われ規定の介護以外受けらず自宅に連れ帰る。命を削るように介護を続け、とうとう奥さんが病気になってしまったらご主人を預かってくれるところがなかなか見つからない。やっと入れたショートステイは1週間だけ、その後有料老人ホームや療養型の病院などを転々とせざるを得ませんでした。本人にとってどれほどストレスになったことでしょうか。また具合が悪くなって入院した奥さんもご主人のことを考えるとどれほど気をもまれたことか、話を聞くたびに胸がつまる思いでした。 「介護を社会的に支える」介護保険のうたい文句はどこに行ってしまったのか。高齢者が増えることがわかっているからこそ高齢者福祉の充実が必要です。世界有数の経済力を誇る日本で不可能ではないはずです。税金の使い方を社会保障中心に切り替えることが今こそ必要だと思います。 しかし、自民・公明・民主が今年通した制度は (1)食費・部屋代の全額自己負担 保険料値上げをさせないために国の負担割合の引き上げを もともと50%の国庫負担割合を、介護保険制度導入時に半分の25%に引き下げました。 今より5%引き上げるだけで3000億円の財源となり、4月からの保険料値上げを中止させることができます。全国市長会も繰り返し求めています。 品川区が独自に努力を (1)保険料段階を細分化し、高額所得者により多くの負担を求めることでそれ以外の保険料を抑えることができます。すでに23区の中でいくつかの区が実施しています。 (2)品川区の保険料減額制度は区民運動と共産党の取り組みでつくられましたが、実際に受けているのはわずか130人。共産党は拡大の条例を提案しました。 年をとっても、安心して、人間らしく過ごすことができる制度にするため、ご一緒に声を上げていきましょう。 学習会にもぜひお出かけください。 |