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2006年4月23日発行 第294号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
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これでいいのか介護保険シリーズ5 「4月からヘルパーさんが半分に減らされて生活できない」悲痛な訴えが寄せられました。 昨年6月、自民・公明・民主の賛成で介護保険法が改悪され、10月から特養ホームなどの食費と居住費の全額自己負担、さらに今年4月から「予防介護」と称して軽度の方のサービスが減らされ、たいへんな実態が広がっています。 ヘルパーさんなしでは生活できない 80歳のTさんは、長い間寝たきりのご主人を介護されてきましたが、昨年9月突然ご自身が大病を患いました。7時間にわたる大手術をし、11月に退院したときには60sの体重が46sになってしまいました。入院中、ショートステイや有料老人ホーム、療養型病院など転々とせざるを得なかったご主人は、Tさんが退院されて間もなく亡くなりました。最愛のご主人をなくし、精神的にも身体的にもたいへんな中、ヘルパーさんに助けられながらの療養生活を送っていました。 3月に突然、ケアマネージャーより、4月からヘルパーさんを「半分に減らす」と言われました。いままでの1週間4回、合計6時間から、週2回・合計3時間にするというのです。掃除や洗濯、買い物、食事の下ごしらえなどをしてもらい、お風呂も見守ってもらっていました。 体調はなかなか回復せず、体重はさらに減少、現在38sしかありません。「ヘルパーさんが2回では生活できない。せめて3回にならないか」との相談でした。 厚労省のサービス切捨てマニュアル 私はTさんからの相談を受け、区の相談係に聞きました。厚生労働省からの通知で、要支援1でホームヘルプサービスを受けることができるのは週2回、1回1・5時間まで、週3回が必要というなら、再認定を行い、要支援2にならないと受けられない」とのことでした。Tさんは現在要支援2になることを期待し、認定のやり直しを行っています。この間のやり取りで、不安がさらに大きくなり、体調は悪化、「命が縮む思い」と言います。 電動ベッドや車イスまで取り上げ 今回の「予防介護」では、ホームヘルプサービスだけでなく、要支援1・2、要介護1の方の場合電動ベッドや車いすの使用が認められません。「今まで、電動ベッドがあったおかげで自分で起きてトイレに行くことができた」「病院受診に車いすが欠かせない」という方も介護保険の1割のレンタル料で使うことができなくなり、全額自己負担か購入するしかありません。 制度改定で要支援の人が2倍に 品川区では、17年度までは要支援は在宅サービス利用者の約3割だったものが、18年度は予防介護の導入で要支援1と2で6割(約4500人)に倍加します。要支援になるとでホームヘルプサービスや、デイサービス、福祉用具などのサービスが大きく制限されます。 予防介護と言いながら、高齢者がその人らしく生活することへの支援が、大幅に減らされることは許せません。9月までの移行期間がありますが、一人ひとりの実態をあげ、あきらめず、声をあげていくことが必要です。 改善に向けてみなさんと一緒に取り組みたいと思います。 |