「来年入学する小学一年生は学校を選べます」−品川区教育委員会は、通学区域ブロック化(学校選択の自由化)の来年度実施を突如決定しました。教育長は「学校活性化のため」と強調しますが、父母や教育関係者から「学校の統廃合につながるのでは…」などと心配する声が広がっています。
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品川 第一日野 第二日野 浅間台 城南 御殿山 第三日野 城南第二 第四日野 台場 三ツ木 芳水 |
大井第二 伊藤 立会 原 鈴が森 浜川 八潮北 八潮 八潮南 山中 鮫洲 |
京陽 延山 中延 小山 第二延山 後地 平塚 清水台 小山台 |
杜松 大原 宮前 大間窪 源氏前 戸越 旗台 神神明 |
「通学区域のブロック化」とは、区立少学校四十校を四ブロックにわけ、その中から入学する学校を自由に選べる制度です。今回は、新一年生に限定していますが、今後は在校生・中学生に広げることも検討するとしています。
自由化に賛成する声もありますが、多くの父母からは「できる子が集まる学校など、学校に格差がつくられるのでは」「学校が培ってきた町会をはじめとした地域の関係が崩れる」「学校の統廃合がすすむのでは」などの不安の声が出ています。
もともと学区とは、どの子にも行き届いた教育を保障するために設けられたものです。教育は子どもを中心に学校、地域、家庭が力をあわせてすすめるものです。学校を「商品」のように選ぶのは問題です。行政がやるべきことは、父母・教師・住民との共同を広げ、より艮い教育が受けられるよう三十人学級の実現など条件整備をすすめることです。
区の提案には、父母だけでなく、教育委員会でも異論・慎重論が続出しました。教育委員会は「学校関係者や地域、保護者の理解が得られるような方法を持って欲しい」とまとめました。「自由化L方針を白紙に戻し、子どもたちのために父母・教師・住民が学校のあり方を論議する時です。
「小学校自由選択制」の報道に驚いた。私は三年前、小学校のPTA会長をしたが、家庭と学校そして地域との連携を大切にしてきた。しかし「自由化」によつて、例えば同じマンションに住む子どもたちが別々の学校に通うことになれば、親同士のつながりが希薄になるどころか関心すら持たなくなってしまうだろう。導入は見合わせるべきと思う。
小宮美津夫(旗の台在住)