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区議会報告 2019年12月号

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勝手に決めるな
ストップ 低空飛行
羽田新ルート計画の来年実施に怒りの声、さらに広まる

「住民を無視するな」「区民は計画を受け入れていない」「勝手に決めるな」―――
都心・品川を羽田空港に着陸する旅客機が低空で飛行する羽田新ルート計画について今年8月、国土交通大臣の「地元の理解は得られた」「来年1月実施」との発言に、怒りの声が区民に広がっています。

計画撤回を求め住民連動を続けてきた「区民の会」は大井町や立会川駅などで粘り強く反対署名を集め、どこでも足が止まる状況です。
11月17日には20回目のアピールパレードを開催。沿道から「がんばって」と声がかかりました。
品川区議会では「容認できない」との決議が4月の改選後も引き継がれるなど、住民の圧倒的な反対世論が区議会を動かしています。

住民投票の成功を

今回の計画で市街地を最も低空で旅客機が飛行し、住民が直接の影響を受ける地域が品川区です。
しかも、国自らが「地元の理解をえて実施」と説明してきただけに、民意を無視した実施決定とは許されません。

これまでも共産党は品川区長に対して計画の賛否を問う住民投票の実施を求めてきましたが、区は国策だからと拒否しました。

こうしたなか11月に「区民の会」は地方自治法に基づく直接請求による住民投票の実施を成功させ、計画の是非を区民に問おうと「準備会」の発足を呼びかけました。

住民投票の成功には有権者の50の1(約7千人)の有効署名と、区議会の過半数の賛成が必要です。

共産党は住民投票の成功で、区民の民意を決定に反映させるため、住民と共に力を合わせます。

「都心低空飛行は無謀」の一点で幅広い運動を

ルート下で影響を受ける自治体住民の運動を「都心低空離発着は無謀」の一点で接着剤として繋ぎ、応援とともに有効な共同行動を企画しています。

12月3日にはきゅりあん小ホールで航空評論家や超党派の国会議員の報告と、品川の住民投票運動や各区連携の行政提訴計画への応援呼びかけも行いました。ともにがんばりましょう。

羽田問題解決プロジェクト 代表  大村 究

住民投票条例の制定めざす

8月8日、国土交通大臣が地元の理解を得たので新飛行ルートを決定したと発表しました。新飛行ルートによる住生活への影響は検証せず、自治体の長の理解を得たことで地元の理解を得たとしています。
私達は、住民に賛否を問う投票条例の制定をめざし、あきらめず新たな運動を進めていきます。

羽田増便による低空飛行ルートに反対する
品川区民の会 共同代表  秋田 操

急浮上
区役所建替えの問題点
検討報告書は黒塗り
区民の財産使い開発推進

区は8月末に品川区役所の建替え案を発表。その内容は、検討過程を徹底して隠して進め、現在JRと進めている大井町駅周辺の広町地区開発を最優先するもの。共産党は区民参加の庁舎建替えを求めました。

あと17年もつ区役所

現在の区役所は2011年に免震工事を行い、耐用年数はあと17あります。各種行政手続きや相談しやすく、災害時には防災拠点にもなる区民のための施設へ、丁寧な検討が必要です。

99%黒塗り

共産党は情報公開請求で検討過程の資料(1785項)を入手。ところが8割以上が非公開。一部公開部分も目次や委託の内容・目的、現庁舎の課題まで黒塗りで99%が非公開でした。

区はその理由を「区民に混乱をもたらす」と説明しますが、これらの報告書は、税金3億円かけて大手開発設計会社やJRに検討委託したもの。区民のための実施検討を非公開にする理由はどこにもありません。

4年後に新庁舎着工

区は新区役所を、現在四季劇場や保育園がある区有地をJRの士地と交換し、そこに建設する案を発表。
2021年に基本構想、24年新庁舎着工、27年現庁舎解体というスケジュールと、現庁舎跡に「多くの集客が可能な多目的施設(アリーナ)」を建設する再開発方針も示しました)。

庁舎は区民の財産です。その建替え計画を、アリーナなど周辺再開発推進を最優先し、住民福祉の充実を位置
づけないとは間違っています。

また、急な発表により、計画地内のひろまち保育園の閉鎖が決定。32人の子どもの行先は未定のままで不安が広がっています。

情報公開と区民参加で
共産党の提案

同じく庁舎建替えを進めている世田谷区では、策定委員会に多数の公募区民を入れ基本構想を策定。区報発行や住民説明会の開催など情報公開と区民参加を貫き、防災に配慮した基本5階建て、歴史的建築物を一部保存する案を軸に進められています。

品川区も、開発企業との密室検討ではなく、徹底した情報公開と区民参加で区民のための区役所をつくるべきです。

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