前のページへ戻る           日本共産党品川区議団TOPへ

区議会報告 2020年5・6月号

ご覧になりたい部分をクリックしてください(PDF版はこちら >>)

新型コロナ対策
急げ!PCR検査の拡充、
自粛とセットで補償を

新型コロナウイルスの感染が広がり、命と健康が脅かされる危機的な状況です。共産党区議団は、コロナ対策を議会質問で取り上げ、くり返し区長への要望書も提出しました。

区のPCR検査体制の拡充を

感染者が広がる中、欧米や韓国に比べてもPCR検査が極端に少ないことが大きな問題になっています。
検査の拡充は急務です。品川区でも、保健所の相談センターへの相談件数は4,710人その内新型コロナ専門外来への紹介は266件(4/30現在)、検査数はさらに少なくなります。4日以上の発熱等の基準のために、なかなか診察も検査も受けられない仕組みです。

市中感染、院内感染が増加し事態は深刻です。共産党は必要な検査と治療・隔離を速やかに行うために、区も医師会と連携し、PCR検査センターなど検査体制の拡充をすべきと求めてきました。区は設置に向けて検討すると答弁。5月中旬から区役所第二庁舎駐車場に、PCR検査センターが設置されることになりました。

保健所の医師や保健師など増やし、体制強化を

保健所の役割は大変重要です。品川区でも、医師も保健師も過酷な労働で、いつ倒れてもおかしくない状況です。
品川区の保健師の人口対比人数は23区で最も少なく、共産党はこれまでも増員を求めて来ましたが、今こそ抜本的な体制強化をするべきと要望してきました。

基金1,000億円超も活用し区独自の支援を

安倍政権の「補償なき自粛要請」は大問題。区内の飲食業や事業所の方々からも「感染拡大の不安と、いつまで仕事を続けられるか不安で押しつぶされそうだ」「補償がなければ廃業しかない」と切実な声。自粛とセットで補償すべきです。

品川区には、1,000億円超に基金(区の貯金)があります。今こそ区独自の家賃などの固定費への補助やPCR検査の拡充など新型コロナ対策に活用すべきです。

命・暮らし守る、医療・介護・福祉の充実こそ

医療・介護の崩壊が懸念される背景に、長年の自民党政権による社会保障削減があります。品川区も23区最低の福祉から福祉優先に転換することが必要です。

うるさい!怖い!コロナで減便でも強行
羽田新ルートは止めるしかありません

都心を低空飛行する羽田新ルートの正式運用が始まり、4月3日から実際に飛び始めました。「この騒音では仕事ができない」「3歳の子どもが飛行機の音が怖いと話している」「機体の圧迫感がすごくて怖い」体験した区民の方々の率直な声が寄せられ、反対の世論が強まっています。

新ルートは、コロナで飛行機が大幅に減便となる中を強行されました。現在の激減した航空需要の下では必要ありません。国も「従来のルートで受け入れ可能」と答弁しています。

中止を求めず、危険を招いた区長

共産党は、第一回定例会で、濱野区長に「実機飛行で区民への実害が明らかになった今こそ中止を求めるべき」と何度も迫りました。

しかし、区長は、これまでと同様答弁に立たず、最後まで中止を求める考えは示しませんでした。

さらに問題なのは、区長が騒音対策として求め、国交省が行った降下角度3.5度への引き上げです。

専門家は、これにより「羽田は、離着陸が世界一危険な空港になった。尻もち事故などの危険が大きくなる」と指摘。

約290の航空会社が加盟する国際団体(IATA)と、世界で10万人以上のパイロットが加入する国際団体(IFALPA)が、この降下角度の危険性を指摘。経営側も操縦士もそろって指摘する異例の事態です。

区民の命を暮らしを守るためには、羽田新ルートは中止する以外にありません。

区役所新築移転
区民の願い・英知を集めて
区民の命・くらし守る拠点に

品川区が昨年8月突然に新庁舎建設を発表。4年後に着工、2026年度完成の計画です。現庁舎は築50年余。9年前に免震工事を行い、耐用年数はあと16年。時間はたっぷりあります。専門家や区民の英知を集めた丁寧な検討が必要です。

世界的な新型コロナウイルス感染拡大のもと、社会・政治はこのままでいいのかが問われています。医療や介護、福祉、子育て、中小企業、災害に強い区政を実現する区役所をどうつくるか、区民みんなで腰を据えて検討すべきです。そうしてこそ、区役所が、長期にわたって区民の命、暮らしを守る拠点となるのではないでしょうか。

区の案に3つの疑問

1.なぜ駅前の一等地をJRに譲るのか
2.なぜ、狭いところに新築移転させるのか
3.なぜ、アリーナ建設なのか

区はJR(株)と共同で大井町駅周辺の広町地区再開発と一体に新庁舎建設を進める計画です。

80年代から広町地区を品川の再開発の一大拠点にと構想。国鉄・JR(株)に働きかけがつづけられ、2013年からはJRと区が共同で検討。ここから出てきたのが今回の区の新庁舎案(下図)です。

それは、駅前の一等地にある現在の劇団四季とひろまち保育園の区有地をJRに提供し、現区役所に隣接するJRの敷地を交換。現在の2/3の狭い敷地に区役所を新築・移転させるものです。そして現区役所跡にアリーナを建設する計画です。

99%黒塗りの報告書は公開こそ

共産党が情報公開請求で入手した16本の検討資料報告書は99%黒塗り・非公開(左図)。

現庁舎の課題と整備の必要性、新庁舎の在り方・基本条件の整理、賑わい施設の基本条件の整理などの見出しが残っているだけで、本文は一切黒塗り。

黒塗りの下に何が隠されているのか。区は、公開を拒否しつづけています。

区の原案を既定のこととせず、イチから検討を

区役所は区民の大事な財産。

6月から区の原案をもとに公募区民も参加する「庁舎機能検討会」が始まります。

黒塗りの検討報告書は公開し、区の原案を既定のこととするのではなく、専門家や区民の英知を集めイチから検討すべきです。

区がコミュニティバス

品川区が3ルート案発表

品川区がコミュニティバスの3つのルート案を発表(左図)。

来年度試験運行をめざし、13地域でワークショップを開催しルートを検討します。

PDF版はこちら >>

このページのトップ

前のページへ戻る           日本共産党品川区議団TOPへ