ISOでSOS！
区立保育園でサービス残業
部長は「ない」と答弁

サービス残業をなくす運動が全国で広がっている中、品川区立保育園のサービス残業が、組合機関紙で報道されました。共産党南区議が、一般質問で取り上げました。

ＩＯＳマニュアルづくりで
保育園が良くなるのでしょうか？

第3回定例区議会は9月25日から10月24日間まで開催中です。26日南区議は、｢保育園での、ＩＳＯの品質マニュアル作りに関わる問題が深刻化している」の訴えを受け、調査し質問を行いました。
　品川区は、区立保育園にＩＳＯ9001品質マネージメントシステムを導入しました。導入理由として�@サービスの質的向上�A効率的園運営�B職員の意識改革�C保護者への情報提供の4点を挙げています。
　平成13年導入した東五反田保育園は、1名の職員過配、コンサルタントによる月1回の指導を受け1年間の準備期間をへて、600頁におよぶ｢保育基本マニュアルと手順書」をつくりました。問題は東五反田保育園でＩＳＯ9001の認証を取得した後，全園で認証に準ずるシステム普及を各園自力で進めていることから起きている問題です。

現場の声

●同じＩＳＯのマニュアルづくりをしているのに、超過勤務手当てがつけられる園とつけられない園があるのはおかしい
●保育をしながらではできないので家に持ち帰り、子どもが寝た後や休日に仕事をする
●マニュアルや手順書は必要なものもあるが、品質管理システムは保育にはなじまない
●父母からは、先生達が事務所でいつもパソコンに向かっていると言われた

保育園にＩＳＯは必要か？

なぜＩＳＯが必要なのかの質問に対し、部長は「今までは暗黙の了解が多かったが、システム化により共通認識になる」と答弁。しかし、現場からは｢電話を受けたら記録、早番で保護者から伝えられたことは記録、子どもがすりむいたら記録、散歩に行く時は散歩日誌、連絡ミスは不適合記録、記録を書くことばかり。今までは、言葉で伝え十分だったことも、書類作成に時間をとられ、子ども達に関わる時間が不十分になっている」これでは何のためのＩＳＯなのか、本末転倒ではないでしょうか。

違法なサービス残業の実態調査と改善を求める

度重なる職員削減の中、10時までの夜間延長保育や休日保育、病後児保育など実施、不規則勤務をこなしながらのパソコン作業、事務作業に追われています。また、実際に残業をしているにもかかわらず、申請を制限されている園があります。タイムレコーダーを押してから残業をする。家に持ち帰るなど恒常化していますが、部長は「�@時間内でする�A時間内でで
きないときは超勤をつける前提で実施したからサービス残業は存在しない」と答弁。
左記の表を見てください。平成14年度ＩＳＯに取り組んだ保育園の超過勤務時間の比較です。園ごとの差は明らかです。調査が必要です。

サービス残業は労働基準法違反です。共産党は、国会で多々取り上げてきました。2001年4月厚生労働省は通達を出し残業は自主申告ではなく、事業主の責任で始業時〜終業までの労働時間の把握を求めています。また未払い残業手当の支払いも、2年半、全国で150億円を支払わせる成果を生んでいます。品川区のサービス残業の一掃のため働く皆さんと力を合わせます。

10月の予定
　　　反核平和書道展

10月3・4・5日
大田区蒲田駅前アプリコ
井上美代さん、いいぬまも出品しています
お問い合わせはいいぬま事務所まで

無料法律相談

10月24日（金）午後6時より8時まで
いいぬま雅子事務所にて
弁護士が対応します。電話予約を。