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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2002年10月6日発行
第754号

minami@jcp-shinagawa.com

図書館・文化センター
職員が減った分サービス下がる?
    南質問 決算委員会

 十月二日から始まった決算委員会で、南は図書館と文化センターの問題を質問しました。


 決算委員会は、平成十三年度の財政運営について審議します。区民の生活を守るためにどう税金を使ったのかなどの視点で日本共産党区議団は質疑をします。
第一日目は、「歳入」・税金の入りの部分と、議会費、職員費を質疑しました。

文化センターや図書館など
区民サービスの職員削減

 平成十三年度は二百十六人も職員を減らしました。その主なものは、保育園調理職員二十九人、図書館職員二十七人、文化センター職員十三人、土木職員九十八人などです。 
どれも区民との直接的なサービス部門ばかりで、サービス低下が予想されるとわが党は指摘し、反対討論を南がしました。しかし、区はサービス低下はないとして強引に進めました。

図書館も文化センターも低下は歴然

 二年経過した今日、はたしてサービスはどうなったでしょうか。
図書館は区内に十館あります。地域に根ざし、区民の研究や読書などに寄与する期待の多い施設です。手に入れたい資料はどこを探せばいいのか、小さな子どもからお年寄りまで年齢に合わせて親切な対応が求められます。ところが、異動が激しいこと、また、若い職員がいなくて本の修理や書架への配本など力仕事もあり大変な仕事です。
 また、児童サービスや障害者サービス、保健所の検診に来る子どもに本の読み聞かせをするなど、仕事の分野は広いようです。
 しかし、全ての図書館で実施していた「おはなし会」は、小さい子どもの接し方などの経験がなくて出来ない所も出てきているといわれています。また、一週間に一回の開催なのに定例化しなくなったために、子どもたちが「やらなくなったんだ」と勘違いしてこなくなったという状況もあるといいます。
これらは職員削減の結果といえます。 文化センターの問題は、地域の文化要求に応えるという今までの位置付けを失ってしまいました。部屋の貸し借りの事務をするだけというものです。そういう仕事だけになったので正規職員はいらないとばかりに、不動産会社が窓口業務を受けています。こんな考え方で区民サービスを考えているのですから困ったものです。
 南は、あるサークルで必要になったオートスライドを借りるために申し込みをすると、「ありません」といわれ、南大井文化センターと、次に、五反田文化センターに電話をしても借りられませんでした。そこで、「どこで貸してくれますか」とたずねると、「品川図書館にあるかもしれない」といわれようやく借りることが出来ました。
こんなに問い合わせしないと借りられないのではサービスが悪過ぎます。「どこに聞いてもすぐ答えられるようにしてほしい」と思います。担当課長は、南も質問にきちんとするこ
とを約束しました。

区民住宅 ファミーユ南大井
水害被害問題を質問

 南大井五丁目にある区民住宅・ファミ―ユ南大井の水害被害について
質問しました。

「区民住宅だからこそ安心して暮らしていた」と、水害被害にあったファミ―ユ南大井に住んでいる方は話します。しかし、実際はその期待は裏切られて被害にあってしまいま
れないのではサービスが悪過ぎます。「どこに聞いてもすぐ答えられるようにしてほしい」と思います。担当課長は、南も質問にきちんとするこ
とを約束しました。
した。昔は海岸に近く、低いので、雨がザーッと降ると水が出てしまいます。
 公明党議員が過去被害がでたのかを聞くと、平成二年と六年の二回あっ
たと答弁。そのときの教訓がいかされていなかったのです。
 南は、あらためて教訓を生かすべきだと質問しました。しかし、区民住宅の土地とは違う土地だったなどと答弁。無責任さを見せ付けました。
 また、大きな施設を建設するときは、東京と下水道局との間で事前協議をするもので、そのときの記録についてどうなっていたのかを資料提供してもらいました。しかし、不十分なもので、これだけの規模に対応する雨はどれくらいまでかが計算できませんでした。そこで、施設の面積を聞くと、「一万三千九百六十u」だとわかりました。これは、今後の対応に必要な数字です。
 十月一日に台風21号が東京上空を通過しましたが、このとき、区はく民住宅にこれ以上の被害を出さないようにと、職員が数人で土のうを積み、夜遅くまで待機していました。このことは、住宅に新たな被害が出ることを予想したものであり、施設的な欠陥部分の改修が早急に求められます。
 区長は、この区民住宅の質問をしている間中、表情をこわばらせていました。安心して住めない住宅に区長もその非を認めざるを得ないのでしょう
 担当課長や職員の方たちは、「天災」を強調していると聞きますが、ここで大事なことは、天災といってごまかすのではなく、安心して住めるセキュリティーの高い住宅にすることです。誠実な対応を強く求めたいと思います。