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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年12月21日発行
第804号

minami@jcp-shinagawa.com

中央環状品川線 交通量は増える
環境負荷は少ないというが 本当?

  南恵子ニュース801号でお知らせした「中央環状品川線」に関連して、あらたな資料が手に入りましたので報告します。

 品川区議団は12月16日に、東京都環境アセス条例改正都民連絡会・代表幹事の藤田敏夫氏を招いて、中央環状品川線に関する学習懇談会を開催しました。
区民委員会で報告された内容以上の環境負荷があることがわかりました。

環境の予測の基本は 計画交通量

外環大泉 1990年 1994年  
  35000台/日 54293台/日 55%増
首都高速11号線 1990年 1995年  
有明 36000台/日 53758台/日 52%増
芝浦 47000台/日 57287台/日 22%増

 藤田氏は、環境アセスの基本は計画交通量だといいます。

 すでに供用開始され、環境アセスの事後調査が行なわれた外環道練馬区大泉地区と首都高速11号線の交通量予測はいずれも左上の表のように50%以上オーバーしています。

 道路をつくれば車が増え、混雑するからまた道路をつくる―――という悪循環になっています。
したがって、環状六号線の交通渋滞を緩和するという東京都や首都高公団側の説明は理解できません。

トンネル事故が起きたら

 中央環状品川線は全長が9・4キロありますが大半がトンネルです。新宿線は10キロ余で三分の一程度がトンネルだといいます。もし、火災事故が発生したときの安全性はどう確保されるのでしょうか。非常電話、監視テレビ、水噴霧装置、排煙設備、非常口避難通路、消火器、非常通報装置などの設備をするといいますが、長いトンネル内での事故はパニックになります。エアーカーテンシステムを備えた避難通路と出入り口をたくさん設けることが何より大事です。

引き続いて学習と運動を進めたい

 今後、この環境影響評価は、住民の意見と区長の意見を受けた都知事の意見を反映して環境影響評価書を作ります。そして、環境大臣の意見を受
けた国土交通大臣の意見を盛り込み、都市計画審議会に提出して決定されていきます。
その時期は、来年中に決定されます。

 周辺住民の健康に大きな影響を及ぼすといえるこの問題は、しっかりと意見を表明していくことが大事だと思います。党区議団は、今後も引き続いて住民のみなさんとともに学習を進め、必要な発言をしていきたいと思います。


自衛隊のイラク派兵に反対
品川平和パレード 250人余で

 12月16日、平和パレードに250人が集まりました。

「イラク派兵反対」「政府は基本計画を撤回せよ」などのシュプレヒコールを繰り返して大井町を歩きました。商店街を歩いている人やビルの高い窓からのぞいて手を振ったり、予想以上にパレードに反応してくれました。

 みんな、何とかしなくてはと思いながら、どうしたらいいのかわからないでいます。そんな時だったからパレードに支持を広げてくれたようです。


今年も一年お世話になりました

 今年も残すところわずかになりました。

みなさんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。何かにチャレンジした方、充実した一年だった方、目標に到達できなかった方など、いろいろな経験があったことでしょう。
 今年の出来事で忘れてはいけないことは、アメリカが戦争を起こしたことと、日本が無批判に追従し続けていることです。

 また来年は、自民党が憲法改正出来る法案を提出する予定だといいます。とんでもないことです。

日本の憲法ほど優れた内容の憲法はありません。南は、読むたびにジーンと胸が熱くなり、内容の豊かさに感動を覚えます。しっかりと守るためにも、憲法の内容をみんなで掴み、人々に伝えなくてはと思います。

 来年もまた、頑張ります。