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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2004年5月23日発行
第820号

minami@jcp-shinagawa.com

政務調査費 自民党が31万円余を返還
東京地裁「(キャバレーは)会議を行なうにはそぐわない」

 税金の使い方に区民の関心が広がっている時、品川区民オンブズマンの会がおこした「政務調査費」の返還を求める裁判で、自民党区議団は「誤解を招きかねない不相当な支出」と認めて、判決の出る前に31万円余を返還しました。

 品川区議会の政務調査費は、研究費、研修費、会議費、資料費、広報・活動費、事務費、人件費の6項目に分類して報告を義務づけられています。

 自民党は年間2964万円の政務調査費を支給されています。平成12年度は、研究費として656万円余を使っていましたが、その内の620万円余を都内の飲食店において、「商店街振興」「ごみ対策とリサイクル検討会」などの項目をあげて支出していルことがわかりました。

 このような税金の使い方を是正するために、品川区民オンブズマンの会は平成14年に東京地裁に控訴していましたが、その判決が去る4月に「原告の請求を棄却」と出ました。

 しかし、自民党の政務調査費の使途はあまりにもデタラメであったことが明らかになりました。

大音響の中とても調査は出来ない

 オンブズマンの会は、自民党区議団の利用したカラオケやバー、キャバレーなどを「視察」し、とても『団体政策要望調整会議』や『検討会』『意見交換会』などできないことを主張しています。「10人ほどののホステスがおり、店内にはカラオケと話し声が大きな音量で流れていた」とか、「店の中には大きなボリュームの音が響いており、相手が何を話しているのかも聞き取れないような状況」と具体的に指摘しています。

政務調査費とは

 政務調査費とは議員の調査研究に必要な経費の一部として、1議員月19万円を所属議員数に19万円を乗じて会派に支給。 条例で調査研究以外に支出した場合、残金が出た場合は区長に返還することになっています。

 

自民党は反省しているとは思えない

 このような使い方をしていたのに自民党は真摯に反省しているとは思えない姿勢を見せています。

 5月初旬に発行したローカル紙に、「何かの意図を感じる住民訴訟や住民監査請求。また、共産党のHPにも同様の主張がされています。」と述べ、さらに「自民党品川区議団は、使途基準に従い政治活動を行なってきたと考えています。」「政治家に与えられた政務調査とは何かを議会全体で改めて検討します。」と言っています。これは、自らの不正使用を棚に上げて、人事の話にしています。反省しているとはどう読んでも思えません。

 この判決を前にして議会全体で重く受け止めるのは当然ですが、自民党の場合は、自ら認めて31万円を返還したのですから、あまりにも不遜な態度です。

共産党の飲食費は限りなく0

 共産党はどうなのかと心配してくださる読者もいらっしゃると思います。

 わが党は、平成12年にオンブズマンの会が控訴した時、政務調査費をあらためて精査しました。その際、飲食費は37万円程度ありました。主な使途は区政懇談会時のお茶代やお客用の湯茶、会議に出すお茶などです。金額は少ないものの区民から見ると理解得られるだろうかと考え、見直しました。

 深刻な不況時、貴重な税金は大事に使い、区民の理解得られるような使い方をしたいものです。