海外調査今年もまた実施を強行
自民・民主・無所属の会

 不況下、おおくの自治体で海外視察が中止されている中、品川区議会では7月30日の議運で、自民・民主・無所属の会の賛成多数で実施を決めました。しかも、相変らず、議員一人当たり70万円の税金をかけての実施です。

 「自殺者が増え続ける一方」とのニュースに深刻な不況の実態を痛感します。また、身近なところからも「年金額の削減だけでなく、介護保険料の引き上げや消費税まで上がったら暮らしたいけない」などの声が聞こえています。

 景気は回復基調だといわれるようになっていますが、私たちは実感できません。

視察費70万円 相変らず 行くこと先にありき

 そんななかで、品川区議会は今年もまた、海外調査に行くことを決めたのです。一人あたり70万円もの税金を使ってです。

 日本共産党は、長引く不況下、多くの自治体で中止していることなどから反対を主張。公明党も反対しました。無所属の会は「不参加」を表明しながら実施には賛成しました。その理由は、海外視察予算が計上された今年度予算に賛成したからというのです。こんな決め方を、みなさんはどう思いますか。

調査内容は 区民の要望を優先に

 調査に当たって自民党提案の内容は、
1.介護保険など社会保障、
2.防災対策・危機管理
です。

 民主など区民連合は、街づくり問題を主張しました。採決で、自民案、民主案のどれも取り上げられました。
しかし、この項目にしたのはなぜかという説明はありません。

 多額の税金を使って派遣されるのですから、本来なら、決めるに当たっての基準を持つべきです。区民生活の現状を見て、あるいは、区民要望の高いものなどの視点で議論してほしいものです。

区の方針に沿うだけで議会の自主性ないのでは

 ちなみに、昨年の実施に当たっては、十数回の事前学習をしたと強調していましたが、例えば、教育問題で調査をしてきましたが、イギリスの教育制度と日本の制度は大きく違っています。社会的背景や歴史的背景が違うので制度が違うのは当然です。

 調査に当たって、品川の小中一貫校という区の方針に沿って外国はどうなっているのかという視点で選択したようですが、ローカルな品川とイギリスの国レベルの制度を比較するのでは、大きな齟齬がでて当たり前です。この点については疑問はないのでしょうか。

 また、議会人としての独自の視点、行政に左右されない自主性を持っているべきだと思います。

ダイオキシン問題 八潮の新たな動き
ダイオキシンの焼却は危険、持ち込ませないことが最善

 [大阪のごみをなぜ八潮で処理なの?」という率直な声について、品川区や大阪の施設組合から、いまだに何の説明もないダイオキシン問題について、八潮内で不安や疑問の声をあげて運動をはじめたというニュースが届きましたのでお知らせします。

 多くのみなさんも運動に参加してもらえたらと思います。資料など気軽に請求ください。

 大阪のダイオキシン汚染ごみを無害化する施設建設の契約を『白紙撤回』するとの動きが、今年3月にあり、一旦処理する計画は頓挫しました。また、地元住民は、土地の空けわたしを求め提訴。

 裁判所は、住民と施設組合に対して和解を促す『所感(4項目)』を示し、8月中に成立をめざしているようです。

 したがって、今の時期が大事になっているようです。そこで、この間に知りえた情報をお知らせします。

八潮自治会連合会の動き

 6月2日付けで、品川区と大阪の豊能郡施設組合、(株)シンシア宛てに要請文を送付しています。

 品川区の回答は、「処理計画の変更はない。予定どおり計画を進めるときは搬入や安全について説明責任を果たしてもらうよう調整する」というもの。受け入れの姿勢です。

 豊能郡環境施設組合の回答は、「地元の代替用地の確保に取り組んでいる」、「都内施設に委託する場合、連合会に説明する」
 (株)シンシアの回答は、「進展も変化もない。仮に、受け入れに進展があったときは当社の情報開示方針に沿って伝える」

 これらの回答では、地域の私たちが知った時は、決まった後で動かし難い状況になっているのですから遅いのです。そうさせてはならないと思います。

 69号棟自治会は、環境委員会を設置し、ダイオキシン問題を取り上げることにしたようです。

 ダイオキシン問題とは、なぜ大阪のごみを八潮に輸送するのかなどの基本的なことから、八潮を安全な街にする、安心して暮らせるようにするために委員会で取り組んでいくようです。活動内容は、広報を発行したり、品川区防災課に質問を予定していると聞きました。また、大阪に行って調査するとの意向もあるようですし、大阪から地元の議員がきて、一緒に話す場を作るようです。

 色々な層の会をつくりおおいに活動することは大事だし、世論形成に力になると思いますので賛成です。

 協力・共同で進めていきたいものです。