かけがえのない財産を奪う偽装と規制緩和の弊害(イーホームズ)品川にもあった
規制緩和がもたらした耐震偽装

姉歯一級建築士による耐震強度偽装問題は、深刻な事態を広げています。一世一代の買い物だけに問題点を明らかにして改めさせること、民間開放してはいけなかったといまさらに思います。

民間の建築確認は70%日本共産党は国会で問題ありと指摘

98年に建築基準法が改悪されて以降、品川での建築確認申請は年間1200件、そのうちの70%が民間に申請しています。やはり、早いことが民間に多くいく理由です。

今回の構造計算書偽造事件について建築士に聞くと、建築確認申請内容を審査するに際して「通常はわからないわけがない」というのが共通した声です。しかし実際には、イーホームズなど民間の建築確認機関は一つ一つ点検しないために、今回のような大問題に発展してしまいました。建築設計士のひどさはもちろんですが、検査機関もあまりにも無責任です。

日本共産党は国会でこの問題が議論されたときに、「営利を目的とする民間では手抜き検査となる恐れがある」と指摘しました。その指摘が現実になってしまいました。

イーホームズ 品川区が許可取り消し

今年の春先に、区内の私鉄駅前に葬祭場建設計画が出てきました。狭い土地に隣地の住宅とすれすれに建物ができるこの計画は、イーホームズが建築確認をおろしました。しかし、地下に設置が義務づけられている非難口は2ヵ所なのに1ヵ所しかありませんでした。大勢の人が集まる場所なのに何かあったときには大混乱になります。こんな大事なことを見過ごして許可を降ろしてしまったのです。区は申請を許可を取り消しました。当然です。

「姉歯」の場合は見えない柱の中のことですが、葬祭場は非常口ですから、気付かなかったことにはなりません。こんなことをしてしまうのが儲け本位の民間です。

「官から民に」という考え方を無批判に続けていいのか

小泉内閣の下、規制緩和は当たり前という思考がまかりとおっています。でも、本当にそうでしょうか。

八潮の大気汚染が深刻
大気汚染度をみんなで計ってみることが大事

今年の6月2日〜3日にかけて実施された大気汚染測定の結果は、下の表のとおりです。望ましい環境基準は0.04以下でが、それでみると、61・62・65号棟は達していますが、それ以外の測定地点は外れています。0.06を超えると汚染度は深刻だといえますが、いくつかの地点が超えています。

この測定した数字は、南が測った分と教えていただいた分を合わせたものです。その他にも生協や各団体の会員の方が測定していますが、多分大きな違いはないと思われますので、さらに八潮の住民に呼びかけて測定を広げたいと思います。

測定場所
測定値
測定場所
測定値
21号棟 0.042 消防出張所 0.06
61号棟 0.038 八潮南バス停 0.071
62号棟 0.038 八潮南中学校正門前 0.049
65号棟   0.04 八潮パークタウンバス停 0.067
66号棟 0.052 八潮東バス停 0.066
69号棟   0.066    
団地南側入り口 0.061    

趣旨に賛同いただければ、測定用のカプセルを次回からお届けします。(今回の測定は12月1日〜2日)

連絡先(3790)1523 南事務所