八潮地域5つある小中学校を一つにする
少子化と学校選択制度が入学者ゼロにした

第2回定例区議会で八潮地域の学校問題が、本会議と文教委員会で取り上げられました。 この問題は、関係者だけでなく八潮に住んでい人たち全体で充分に話し合われるべきです。そのために報告いたします。

3つの小学校とも入学児童数が激減
その背景に少子化と学校選択制が

ご承知のように、八潮地域には3つの小学校と2つの中学校があります。少子化などの影響と学校選択制度を導入したことが、入学児童数の激減になり、今日の八潮の各学校の実態になっていることが下の表でわかります。

  八潮団地が出来た当初、区教育委員会が設定した学校規模(下の表)がどうだったかを振り返ってみると、八潮北小学校は822名に設定されていました。八潮小と八潮南小は1080名で、今では考えられない驚きの数字です。

何で激減したのでしょうか。

八潮団地が出来て20数年経ちますが、子どもが成長し結婚しても一緒に住めない住宅(増築出来ない)のため、どうしても転出せざるを得ません。公団家賃は高くて子育て世代が入居できないことも、八潮の少子高齢化を加速しています。子どもを産みたくても産めない少子化と区教委の強行した学校選択制度が大きく影響していることを物語っています。

一貫校計画だったのが一挙に統廃合にすすむ

今年の3月ごろに区教育委員会は小中一貫校を各地域に作るという方針を明らかにして、八潮小学校と八潮中学校を対象にしました。そのほかの学校は今までどおりに存続すると思っていましたが、最近になって急に5校統廃合をするという方向になりました。そして、6月議会の本会議で自民党の築館議員がこの問題を取り上げました。区長は、「説明会で反対の声はなく、小学校3、中学校2を統合し、平成20年に開校できるよう準備を進める」と答弁し、反対の声はないことを持って『理解された』として進めるレールがひかれました。

率直に言える雰囲気を作り 広く声を聞く立場を貫いて

5月末に2日にわたって各学校のPTA関係者、自治会関係者などを対象にした説明会を開きました。区は、その説明会では反対する声はなかったといいますが、実際に参加した方たちは、言いたくてもいえなかったと訴えます。

  区政運営に信頼は欠かせない条件です。まず、広く声を聞くことに徹してほしいものです。

  自分の大事な子どもが、どのような教育を受けるのか大いなる関心事ですから、区教委には慎重な対応を強く求めます。

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