緊急要望
高齢者の負担増中止を国に求めよ
区民プールと学校プールの安全管理の徹底を

8月9日(水)、共産党区議団と地区委員会は区に緊急申し入れをしました。@高齢者の負担増中止と区独自の軽減策を、A区民プール・学校プールの安全管理についての2点です。対応は助役と企画部長でした。詳しい内容は以下のとおりです。

高齢者の負担増に悲鳴
中止と区独自の軽減 策を要望

緊急要望書

2006年8月9日

1、国に対して以下の2点を求めること。

(1)定率減税の廃止、高齢者の非課税措置・老年者控除の廃止などの「税制改定」による大増税を中止し、今後の増税計画を凍結すること。
(2)今年10月以降に予定されている医療費の窓口負担増と、高齢者保 険制度を凍結すること。

2、東京都に対して、来年度以降もシルバーパスの軽減措置を継続する よう求めること。

3、「税制改定」によって、新たな課税や急激な増税になる高齢者に対 して区として独自の軽減措置をとること。
(1)住民税や国民健康保険料の減免措置の拡充を図ること。
(2)介護保険料が、税制改定による区分変更のため大幅な負担増となる 高齢者に対して負担軽減策を創設するとともに、来年度以降の値上げ 計画を凍結すること。
(3)税制改定のために、今年度新たに住民税課税となった人に対して、 今年度の東京都のシルバーパスの対応と同様に、区の関連施策を従来 通りの対応とすること。

4、既存の各種制度を活用して高齢者の税負担を軽減するため、制度の 改善と周知徹底をはかること。
(1)「障害者」「寝たきり老人(要介護4・5)」「寡婦(夫)」の非課 税措置や医療費控除などの制度の周知徹底をはかること。
(2)「身体障害者・知的障害者に準ずるもの」の判定を、基準として示さ れている判定表に基づいて行い、認定証を発行すること。

要望項目は左記のとおりですが、対応した助役は、国や都への要請するよう求める点については「国会や都で議論して決めたことを、地方自治体が駄目だとはいえないので、申し入れは出来ない」と発言。区民が厳しい負担に驚き「これでは暮していけない」と不安を広げているのに冷たい姿勢です。 

  また、区の独自施策については、「国の増税分を区の独自施策として実施すれば区の財政が破綻する」とこれも冷たい答弁。

障害者・寝たきり老人などの制度の周知を

「障害者」「寝たきり老人(要介護4と5)」「寡婦(夫)」の非課税措置や医療費控除などの制度がありますが、該当すれば簡単に控除対象者になれます。この間、何人もの方が対象になり喜ばれています。

そこで、区が積極的に周知をして活用できるようにしてほしいという要請に対して、「やっている」という回答でしたが、実際は「個人情報なので区民から『なぜ私のことを知っているのか』という苦情が来るから

税務担当には個人情報は提供できない」と担当窓口ではいいます。

  しかし、区民が重税で苦しいときに控除可能という通知をもらって怒る区民がどれくらいいるでしょうか。むしろ喜ばれるのではないかと思います。

安全なプール管理についても申し入れる

埼玉県ふじみ野市営プールで起きた死亡事故は大きな衝撃でした。

  二度と起こさない対策こそ求められますが、品川区に安全対策の徹底を求めて要望しました。

  一般開放プールは4ヶ所あります。

区民公園内の区民プール、大崎体育館内のプール、戸越台中学校内のプール、荏原文化センター内のプールです。学校プールは57ヶ所です。(日野学園として新しく作った学校はプールが一つなのです。)

  夏の時期、子どもたちにとってプールは何よりの楽しみにもかかわらず、品川区は安全点検を実施するためにプール開放を中止しました。「親の不安もあるので」安全を優先したということです。やむをえないかなと思うものの子どもたちがかわいそうですね。荏原文化センターのプールは15日に再開ですが、学校プールは夏休み中の再開は期待できないようです。

他の委託事業の総点検も要請

このプールに限らず、行政のさまざまな事業が民間に委託されています。委託によって重大事故につなっがったのがJR西日本の列車事故、耐震強度偽装事件などです。

  これらの事故をきっかけにして再点検やチェック体制をきちんととるようにしなければなりません。いい機会なので、その項目も掲げました。

  助役は、企画部を中心にチェック体制の検討を始めたことを明らかにしました。