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2004年3月7日発行 第62号 ryo@nakatsukaryo.net |
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「退勤時間から反省会を行うこともある」 区非常勤職員。医療保険や年金は未加入。交通費・残業代も支給なし。 すまいるスクールで働く非常勤職員から「収入は月12万7500円で自立は困難」「他区から通っているので交通費を支給してほしい」など深刻な勤務実態が寄せられました。 共産党は「非常勤職員の待遇改善」を本会議で提案。さらに、文教委員会で追求しました。 深刻な勤務実態 「仕事は1時15分からとなっているが、実際は12時半ごろには出勤。子どもを受け入れる準備をしている。」「反省会は、6時に子どもが帰宅してからになるので、早くても6時5分から。時には退勤時間の6時15分から始まるときも。帰りは6時50分になる」とすまいるスクールでのサービス残業の実態がわかりました。 区:サービス残業はない 区は「サービス残業を強いているような実態はございません」「反省会は勤務時間内で十分可能」と説明。サービス残業の実態を認めませんでした。 非常勤職員にも残業代の支給・勤務時間の延長を 専任指導員には残業が認められています。なぜ、同じ反省会に参加しているにも関らず、非常勤職員はタダ働きなのでしょうか。昨年特に忙しかった9月、専任指導員の超過勤務時間は19校合計532時間。しかし、非常勤職員の超過勤務は一切認めていません。 子どもは、すまいるスクールに6時まで参加できます。児童が帰宅した後の反省会では「今日あった出来事」「ケンカやケガはあったか」「勉強会の報告」等が話し会われ、子ども達の成長や生活の実態を出し合い、職員同士の共有や把握をし、指導の改善を行っています。反省会はすまいるスクールの運営上、大切な仕事。区は、必要な残業や勤務時間の延長を認めるべきではないでしょうか。 周辺区は全て、交通費支給!! 非常勤職員に交通費の支給を 周辺区(大田、目黒、世田谷、港)では全て交通費が支給されています。目黒区では上限を月1万5200円と定め、週四日以上又は月16日以上の非常勤に支給。港区や世田谷区は、非常勤も常勤職員と同様、上限を月4万5500円と定め支給。大田区は採用時に交通費の額を提出させ、支給しています。品川区は「交通費は給与に含まれている」と説明。交通費が実費支給されていない区は23区で品川区ぐらいです。 「週5日勤務は加入が可能」品川社会保険事務所 私が品川社会保険事務所に問い合わせたところ、非常勤職員の社会保障加入について「週5日勤務の、すまいるスクール非常勤職員は、常勤職員との勤務実態にあまり変わりはなく、品川区が申し込めば社会保険に加入できます」と説明。さらに担当者は「加入したほうがいいと言うより、加入しなければいけないケースでは」と話していました。 区が申し込めば、非常勤職員も社会保障に加入ができます。目黒区では週22時間以上勤務している非常勤は全て社会保障に加入しています。 サービス残業は違法 品川労働基準監督署 さらに、サービス残業について、品川労働基準監督署に問い合わせたところ「残業代の未払いは、明らかに労基法違反です」と説明。区は、非常勤職員に超過勤務を認めない理由に「要綱上、超過勤務の規定がないから」と説明します。しかし、たとえ要綱に規定がなくても、サービス残業が違法であることに変わりはなく、不払い賃金は一刻も早く支給しなければなりません。 4月からは、すまいるスクール参加児童は急増。職員も増員。区は直ちに改善を 今年の4月から10つの学童保育クラブが廃止され、さらに多くの子どもが、すまいるスクールに通います。非常勤職員も参加児童数の増加に伴い増員されます。 子どもの成長・発達を保障するには、何よりも職員同士の間のチームワークが大切です。非常勤職員の待遇改善が急がれます。 なかつか亮
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