銀座のキャバレーで「産業振興・景気動向調査研究」
4万3600円支出は違法！　　　〔東京地裁判決〕

政務調査費で「キャバレー通い」に違法判決。自民党区議団に返還命令

「産業振興・景気動向調査研究」の名目でキャバレー通いは政務調査費の目的外支出。4月13日東京地裁は自民党品川区議団に対し、政務調査費の返還命令を下しました。

区民の税金でスナック、バー、キャバレーなど言語道断

　この裁判は品川区民オンブズマンの会が01年度に支出した政務調査費の報告書を情報公開請求。　分析の結果、政務調査費の支出のうち飲食費の割合が突出していたのは自民党区議団九百一万円(30･2％)、公明党区議団四百十万円(22･5％)、民主党区民連合二百四十七万円(21・6％)の3会派である事が判明しました。

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　品川区民オンブズマンの会は「区民の税金でスナック、バー、キャバレーなど言語道断」とし、特に使い方がひどい自民党区議団に対し、区に返還を求める住民訴訟を東京地裁におこしました。

意見交換や会議を行うにはそぐわない、通常は遊興のみを行う場所 (藤山雅行裁判長）

　いったい、どんな所で何を話していたのでしょうか。上の図をご覧下さい。7月14日の「産業振興・景気動向調査研究」を行ったとられるキャバレー白いバラ「入り口にはホステスの写真。店内はかなり広く、バンド演奏付でダンスなどができるようになっている」(判決文より)で4万3690円の支出。

　11月28日の「自民党青年局との意見交換会」を行ったとされるケント銀座「オールドミュージックを中心にしたライブ演奏を売り物にしたものであり、店の中には大きなボリュームの音が響いている」(判決文より）とされ、判決では「意見交換や会議を行うにはそぐわない」とし自民党区議団に返還命令を下しました。

敗訴判決を回避？結審直前で区に返還

　判決文ではさらに、自民党区議団が、結審直前の1月、キャバレーなどの遊興費31万円余に延滞金6万円を加えて区に返還したことについて「敗訴判決を回避しようとしたものであるかのように感じられるのも無理からぬところである」と指摘しました。

まだまだ氷山の一角

品川区民オンブズマンの会代表佐藤龍雄談話

　「こうした支出はまだ、氷山の一角です。しかし、「政務調査費をキャバレーやスナックなど遊興費への支出は違法」と認定した判決は住民の主張を認めるもの。裁判を起こした意義があったと確信します。今後も監査請求など徹底的に事実を明らかにし、是正を求めていきたいと思います」

区民の税金は一円の無駄も許されない

　区民の税金を研究費の名目で「キャバレー通い」に使うなどは絶対に許されません。今回の判決は当然の結果だと思います。各党の政務調査費の使い方はもちろん、品川区の予算も一円も無駄に使うことは許されません。これからも行政のチャックを厳しく行っていきたいと思います。

なかつか亮

テレビで紹介されます

（番組の都合で予告なく放送日が変更される事も在りますのでご了承下さい）

放送予定日　5月27日(木) 朝9時20分頃〜
番組　「情報プロゼンター・とくダネ！」
コーナー　「インサイド・ウォッチ」