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2004年8月29日発行 第79号 ryo@nakatsukaryo.net |
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『市民のため情報公開』 今年の夏はいかがお過ごしですか。私は「第46回自治体学校」に参加しました。全国の自治体職員や地方議員などが集まり「住民のための自治体とは何か」を話し合います。私は情報公開の分科会に参加をしました。 一年間を振り返って 私が区議会議員になり1年4ヶ月がたちます。区政に対し一番に思うことは「突然の発表。あっという間の決定。住民は意見いう間もない」という事です。 品川の子育て支援にガックリ お母さんの声 今年の春、あるお母さんから保育園の入園希望の相談がありました。「夫が突然、体調を崩し仕事が出来なくなった。家計を支えるためにパートをしたいので、子どもを保育園に預けたい」私は一緒に区に相談「夫の病気で、家計は貯金を切り崩してしのいでいる。早く仕事につかなければ、貯金が底をつくのも時間の問題。一刻も早く入園を」。しかし「保育園は定員でいっぱい。空きがでるまで入園はできません」と一言。私はあまりにも冷たい区の対応にガックリ。これが現在の品川区の子育ての現状なのです。 区民参加の区政を 「たくさんの保育園を」保護者の願いは切実です。しかし区は学童廃止、保育料値上げとと子育て施策を削減。区政に区民が参加する大切さを強く感じました。 情報公開をもっと進めよう 区民が区政に参加をするためには「今、品川区で、何が話し合われているのか」等、行政情報が十分に公開されることが必要です。行政情報が区民に知らされなければ、区民は区政に対し、意見を言うこともできません。私は情報公開とは、行政の不正を防ぐ「チェック機能」と「区民参加の保障」という2つの大切な役割があると思います。 発表から決定までたったの2週間 保育料値上げの計画では、突然の発表から決定まで、たったの2週間。あっという間でした。これでは保護者が話し合うことも、意見を言うことも困難。決定だけが区民に押し付けられるトップダウンの区政はおかしいと思います。 区:政策過程は非公開 区はたびたび「政策過程中の情報だから非公開」「区民への説明は決定後」と話します。区民は区政の主人公です。区民が区政運営に参加するためには行政情報の開示がどうしても必要です。今年の夏は情報公開の大切さを実感しました。 義務教育6・3制が4・5制に? 小学校を4年間に中学校は5年間。品川区若月教育長が試行を提案 7月5日中教審(政府の諮問機関)において、品川区若月教育長は「6・3制から4・5制への試行を」と意見表明を行いました。これに対し当日ある委員から「微妙な時期である小5から中3までをひとまとめにするのは難しい」と疑問視する意見もだされました。 8月河村文部科学省は6・3制の学校制度を自治体の判断で独自に編成できるようにする案を発表。学校制度が大きく揺らいでいます。 子どもが直面している悩みや問題を克服する教育こそが大切 子どもの成長には、つまずきもあります。時には「学校なんかに行きたくない」「勉強がつまらない」そんな時もあります。 こうした、子ども達が直面している「悩み」や「つまずき」に対し教師、親そして学校や地域・教育委員会がどのように心を寄せていくのか。それには、子どもの成長を何よりも願い、励ますことが大切です。国連子どもの権利条約でも「子どもの最善の利益を第一に考える」と記されています。 教育改革は子ども達の悩みに答える内容でなければなりません。子どもにとって一度しかない学校生活。だからこそ、教師・保護者はもちろん、たくさんの教育学者や関係者からの様々な意見を大切にすることが必要だと思います。 小学校を6年間から4年間に 小学校課程を2年間短くして4年間する制度改革。品川の子ども達にどのような影響を与えるのでしょうか。 子ども達は、始めての学校生活で不安と期待で一杯です。始めての授業や始めての友達に戸惑う子どものたくさんいます。 どんな教育改革も、直接子どもと過ごす、親や教師の理解と納得がなければ、そのズレは直接、子ども達に新たなストレスを与える事になります。教育は百年の計です。関係者との十分な合意のない学校制度の見直しは問題です。子どもは未来の宝物。子どもを大事にしない社会に未来はありません。これからも多くの方と一緒に子どもの事、学校のことを考えていきたいと思います。 ご意見、お寄せ下さい。 なかつか亮 |