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2004年10月31日発行 第86号 ryo@nakatsukaryo.net |
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海外調査、今年はスイス、スウェーデンに 昨月の9月末、品川区議会は海外調査をめぐり大きくゆれました。区議会6会派中、4会派が海外調査の不参加を表明。共産党は本会議で反対討論を行いました。 採決では、賛成22反対18と区議会史上始めて「あと3票」と迫りました。しかし、自民・民主は実施を強行。今年の海外調査は前代未聞の2会派(自民党・民主党)だけの参加となりました。 議会運営委員会でも意見分かれる 9月24日議会運営委員会にて今年度の海外調査が審議されました。共産党と公明党は実施に反対、しかし自民党と民主党が実施に賛成。無所属の会は「参加はしないが、実施には賛成」とし、自民、民主、無所属の会の賛成多数により海外調査の実施が議員提出議案として本会議に出されました。 総額740万円の予算は区民の暮らし支援にまわすべき 今回の海外調査はスウェーデン(ヨーテボリ市)スイス(ジュネーブ)。期間は12月12日から20日の9日間。参加議員は自民党が4名、民主党(区民連合)が3名です。 共産党は反対討論を行ない「長引く不況のもと生活保護や公営住宅入居相談が急増、一議員70万円、総額740万円の予算は区民の暮らし支援にまわすべき」「今年で15回目の海外調査。しかし、調査から生かされた提案もなければ、条例提案はほとんどない」「海外調査に不参加の意向を表明している会派は、21名と過半数を超えている。わずか2会派のみの参加が、公式視察の名に値するのか」と述べました。 いよいよ採決の時 不参加を表明しているすべての会派の議員が、実施に反対すれば、海外調査は、ついに中止となります。緊張の採決の時がきました。 賛成22反対18 賛成…自民、民主(区民連合)、無所属の会(本田、藤原、西本議員)計22名。 反対…共産、公明、ネット、無所属の会(須貝議員)計18名。 無所属の会は不参加ですが、議案の賛否が分かれました。 あと3票で中止に 賛成と反対の人数が「あと3票」と迫ったのは、区議会史上始めてのこと。 今回は前代未聞の2会派(自民・民主)のみ、参加となりました。東京23区では20区が海外視察を中止しています。 わずかの差で、残念ながら実施は強行されましたが、ここまで追い詰めたのは、地域の粘り強い運動や批判の高まりの成果だと思います。一日も早く海外調査を中止するよう、これからもがんばっていきたいと思います。 なかつか亮
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