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2005年1月30日発行 第95号 ryo@nakatsukaryo.net |
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『子どもの豊かな学びの学校とは』 「伊藤中学校。いよいよ工事が始まったね」昨年12月より小中一貫校建設工事が始まりました。現在は仮校舎の建設が先行され、5月旧校舎解体、8月小中一貫校建設開始、19年度4月開校を予定しています。いったいどんな教育が始まるのでしょうか。これまで、国語・算数に特質される前倒し教育や、新しく新設される市民科の必須項目『仁・義・忠・考・礼・知・信』など問題点を指摘してきましたが、今回は学校運営の面から小中一貫校を考えて見たいと思います 9学年が通う学校 小1から中3までの9学年1280人が一同に通う小中一貫校。しかし、職員室や保健室は1つのみです。 テレビドラマ「金八先生」の中でもたびたび、職員室や保健室のシーンがありますが、職員室は先生の机がズラッと並べられているだけの場所はありません。勉強のわからないところを聞いたり、悩みを打ち明けたり、時には叱られたりと、子どもの成長にとって欠かせない教育の場所です。 保健室もまた、怪我をした時に治療に行くだけの場所ではありません。 子ども達は保健の先生に悩みを打ち明けたり、体や心の成長を相談をしたりします。友達関係のつまずきから教室に行けず保健室に通う子どももいます。このように職員室や保健室は、教室と同様に「成長の場」「教育の場」でなければいけません。ある中学生は 小1から中3までの子どもが1つの職員室、1つの保健室で本当に豊かな教育が実践できるのでしょうか。 職員室・保健室 私は1月17日文教委員会でこの問題を質問。区は「小中一貫という形を把握的に具現するということで、それぞれの部屋は1つという形になります」と答弁しました。 品川区が進める教育改革とは、子どもの実態を区が考える小中一貫教育という型に押し込む改革なのでしょうか。もっと子どもの事を真剣に考え、保護者や教育関係者からの沢山の意見を取り入れるべきだと思います。 生徒会室が印刷室に 昨年の12月2日伊藤中学校で行なわれた説明会では新校舎2階に「生徒会」の部屋が明記されていました。しかし1月17日文教委員会資料では「印刷室」と変更。私は「児童会や生徒会の部屋はどうなっているのか」と質問しました。 いうまでもなく児童会や生徒会は、文化祭や体育祭など学校行事を通じて、生徒の自主性が育まれる大切な教育活動の一環です。 各階の特別活動を使う 区は「1年から4年が児童会、5年以上が生徒会」「各階にある特別活動室を使って、具体的な話し合いの場を作っていく」と答弁。なぜ、児童会、生徒会の部屋を作らないのでしょうか。小中一貫教育では、子どもの自主性を育てる児童会、生徒会をどのように位置づけているのでしょうか。 小学校と中学校のPTA室はどうなるのか 私は「それぞれのPTAの部屋を作るべき」と要望。区は「PTAの部屋は現段階では作る方向、一貫校では従来の小学校のPTA、中学校のPAT、組織としてどうもって行くのかこの辺に対応し調整している」と答弁。PTAとは親と先生の組織です。子育てにおいて、親と先生が協力することは大切です。私は豊かな活動をさされるためにも、それぞれ固有のPTA室が必要だと思います。 給食はどうなるの 給食はどのように変るのでしょうか。区は「1年生から9年生までの給食を作る」「メニューは今詰めているところ」「開校から調理代行を導入する」と説明。学校給食の民間委託については、2月7日のプレス発表で行なうと話しました。 学校運営やカリキュラムなど説明が不十分 「子どもが通う学校なのに保護者にはほとんど説明がない」これまでも区の説明不足に保護者から不満の声が強く上がっています。 品川区中学校PTA連合会は平成16年度予算要望の中で「候補校や施設計画の説明のみが先行し、学校運営やカリキュラムなどの運営面での説明が不十分との意見が多く出されています。小中一貫教育が子ども達にとってより良い物となるためには、改革の目的や方法が理解され、改革の合意形成がされることが必要だと考えています。学校、PTA、地域の合意となるような十分な説明と配慮を改めてお願い申し上げます」と記しています。 私は学校、PTA、地域不在の教育改革は見直し、全国に広がる「30人学級の実現」こそ早急に進めるべきだと思います。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。 なかつか亮 |