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2005年2月27日発行 第98号 ryo@nakatsukaryo.net |
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子ども達に「おいしい」と評判の 品川区は今年2月7日学校給食の民間委託校を発表。実施校は、今年4月からは台場小学校、荏原第五中学校、戸越台中学校。来年度以降は第二日野小・日野中小中一貫校、原小・伊藤中小中一貫校、第二延山小学校、小山台小学校へと拡大。その後7年かけて全ての小中学校で実施します。子ども達においしいと評判の学校給食。民間委託によって区は「質が高くなる」と話しますが、保護者からは「安全でおいしい学校給食をなぜ委託するのか」と疑問の声が広がっています。 とってもおいしい 品川の学校給食 品川区の学校給食は「とってもおいしい」と子ども達にも保護者にも大評判です。左図の第二延山小学校の給食献立をご覧下さい。栄養士や調理士は一年間で約320種類の料理を作ります。子ども達の一番人気は「チキンロール」。第2位は「ドライカレー」。こうした新しい献立や独創的な人気メニューは栄養士や調理士の豊富な経験から生まれます。カレーは鶏がらからスープを取り、もちろんルーも手作り。一度に200人分のご飯はガスの火加減だけで炊き上げます。旬の果物や低農薬野菜を使い、安全でおいしい給食は、職員のチームワーク、知恵と努力の結晶です。
民間委託された足立区では、手作りジャムが禁止 学校給食はおいしさと同時に安全であることが必要 抵抗力の弱い子ども達が食べる学校給食はおいしさと共に安全であることが必要です。品川区では「学校給食調理上の食品衛生の手引き」を発行し7ページにわたり、事細かく衛生管理に関する厳しい決まりを定めています。学校給食は一万回作っても一万回無事故でなけれいけないのです。 品川区は「作り手が変るだけ」というが… 品川区は「民間委託は作り手が変るだけで問題ない。民間のノウハウが入るから質が高くなる」と話しますが、変るのは作り手だけなのでしょうか。 手間のかかる献立は禁止 足立区 安全でおいしい学校給食を作るためには熟練した技、専門知識が必要です。ある栄養士は「学校給食はだれでもレシピがあれば作れる物ではない。一度に500人分を作るのは徹底された衛生管理とチームワークが必要」と語ります。 しかし給食が民間に委託された世田谷区では低賃金不安定雇用が原因でパートの入れ替わりが激しく、チームワークが崩れ「給食の時間までに出来上がらない」など問題が発生。同じく委託された足立区では「手間のかかる料理は組み合わせに配慮する」とし献立を規制。「中華まん」「いかめし」「春巻き」「餃子」「コロッケ」等の献立が規制され、皮をむく果物との組み合わせや手作りジャムやホイップクリームは禁止に。 学校給食の民間委託は本当に給食の質の向上になるのでしょうか。 問題山積の民間委託 こんなにも問題があるのに、品川区は「委託により給食の質が上がり、問題はないので、保護者への説明会は必要ない」とし、保護者からの説明会実施を拒否しています。いま、戸越台中や荏原5中の保護者を中心に「説明会の実施」「民間委託の中止」を求める署名が区議会に寄せられています。 私は学校給食はこれまでと同様に直営を維持すべきだと思います。問題山積の民間委託は中止すべきです。2月28日午前10時より文教委員会で署名が審議されます。傍聴にお集まり下さい。子どもに豊かな学校給食を。 なかつか亮 |