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2005年3月6日発行 第99号 ryo@nakatsukaryo.net |
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食べる事を通じて学ぶ「生きる力」 子ども達に「おいしい」と大評判の学校給食は品川の「宝物」です。品川区は、そんな学校給食を今年4月から3校、その後、全小中学校で民間委託の導入を計画しています。なぜ、子ども達においしいと評判の学校給食を変えるのでしょうか。前回のニュースに続き子どもの育ちに欠かせない「食」について一緒に考えたいと思います。 学校給食は義務教育の一貫(学校給食法より) 学校給食の教育としての位置づけは学校給食法に明記(左)されています。食べる事を通じて子ども達の心と体を育てる事が学校給食の目的です。 楽しく食べて仲良く学ぶ「ミニバイキング」 食教育の一例として「ミニバイキング」があります。事前学習で栄養士は主食・主菜・副菜と食事のバランスを子ども達に説明「体を作る赤色のもの」「体の調子を整える緑のもの」「熱や力の元になる黄色のもの」を動物や野菜のイラストを使ってなど教えます。 子ども達は学んだ後「ミニバイキング」の時間で食べながら体験学習。「緑のものが足りないから野菜を選ばなきゃ」と子ども達は実践します。 「野菜が全部食べれた」「みんなで食べると楽しい」 給食後のアンケートによると「私は野菜が嫌いだったけど、バイキングは楽しいから全部食べた」「今日は食物繊維やビタミンAやCをたくさん食べた。それは腸がきれいになると先生がいってたから。みんなで食べるとたのしい」と話します。 子どもの楽しそうな姿が目に浮かんできます。 これが正しい食生活を楽しく学ぶ食教育なのです。
質問「なぜ品川区は保護者に説明会を実施しないのか」 学校給食の民間委託 保護者の不安広がる 今年2月学校給食の民間委託が発表され、4月からの導入が指定された3校(戸越台中・荏原第五中・台場小)の保護者はびっくりしました。 4月から荏原第五中学に子どもが通うある保護者の方は「入学説明会でも給食変更の内容はありませんでした。在校生の保護者も聞いていない方がいます。どうして変更するのか。給食がどのように変るのか。早急に説明会を開いてほしい」と話します。また戸越台中学の保護者は「品川の給食は子どもも好評で親としても安心してました。委託は子どもの成長や命に関する重大なこと。説明会を開き、保護者の理解が得られるまで委託を延期してほしい」と話します。 その後導入が指定された学校が中心となって署名活動が始まり約1週間で合計534筆もの署名が区議会に提出されました。 ただ作り手が変るだけ 品川区は説明会の実施に対して「ただ作り手が区の職員から委託会社に変るだけ」「学校給食そのものが変更がありませんので説明会を開催する考えはありません」「全国では民間が担っていける事業として定着している。品川でできないとは考えていない」と答弁しています。本当に問題はないのでしょうか。前回も触れましたが、全小中学校の学校給食が民間に委託された足立区では効率化の名目で献立に規制が掛けられました。 禁止事項がズラッと 禁止になった献立は「おむすび、いなり寿司、卵料理、サラダ、和え物」等。また、皮をむく果物(梨や柿)との組み合わせが禁止になったものは「手作りプリン、茶碗蒸し、錦糸玉子、春巻き、餃子、コロッケ」等。 お弁当給食も原則禁止となりました。私は足立区の事を例に民間委託化の問題点を指摘。すると品川区は「足立区のことは、足立区のこと。品川区には関係ない」と答弁しました。 私は一番大切なことは「子どものすこやかな成長」だと思います。委託された区ではたくさんの問題が発生しています。安全でおいしい学校給食は直営でこそ。子どもにとって何が「最善の利益」なのか一緒に考えましょう。ご意見御寄せ下さい。 なかつか亮 |