ご存知ですか
東京のど真中に、世界最長20kmの地下トンネル交通量が2.2倍
車の排気ガスで環境悪化は深刻に
中央環状線をご存知でしょうか。東京都と道路公団は「渋滞の解消」「車の排ガス減少」などを理由に中央環状線(高速道路)の建設を推進。
来年度は目黒〜品川の区間9.4kmが着工されます。
しかし「環境の悪化」「税金の無駄遣い」など計画見直しの運動が広がり、五反田周辺の方から3万2千筆の署名が都に提出されました。
ご一緒に考えましょう
23区をぐるっと一周
都と道路公団が推進している中央環状線は全長46km。
葛西(江戸川区)→堀切(葛飾区)→江北(足立区)→板橋→新宿→渋谷→五反田→八潮
と東京23区をぐるっと一周します。
板橋〜八潮間は地下トンネル。完成すると全長20km。
世界最長です。
現在は山の手通りの下を掘り進んでいます。
地下トンネルの概要
排気塔から汚染物質
道路公団は「交通の流れがスムーズになると車の排気ガス量が減少」「地球温暖化の要因とされるCO2の排出量も大幅に減り東京圏の環境改善に貢献する」説明しますが、本当でしょうか。
計画ではトンネル内の車の排気ガスは、除去装置もなく汚染物質を「換気棟」から地上に放出します。開通後は「現状の道路」と「地下トンネル」の両方に車が走り都の試算でも交通量は2.2倍に増加します。
明らかに交通量が増加するというのに、いったいどんな調査をもとに環境が改善すると説明するのでしょうか。
中央環状品川線9.4km 品川区八潮三丁目〜目黒区青葉台四丁目
子や孫に大気汚染を残したくない
昨年、計画の見直し求め、11町会3万2千筆の署名
昨年6月
昨年6月「排気ガスの放出で住めないない五反田になる」と反対運動が広がり、五反田近隣11町会が「換気所と五反田出入り口設置に反対」と請願署名を開始、品川区の人口の一割に相当する、3万2000筆の署名を集め東京都知事に提出しました。
9月品川区で
こうした中、昨年9月、品川区都市計画審議会が開催。
共産党は「交通量が倍に伸びるのにどうして環境が改善されるといえるのか。
環境悪化は明らかであり、他の高速道路建設と同じように交通量が増え、渋滞はさらにひどくなることが心配」と計画推進に反対しました。
しかし、自民・公明・民主の各区議は賛成。その後、審議の場は東京都に移されました。
10月東京都で
昨年10月東京都都市計画審議会が開催。
この場でも共産党は「大気汚染、環境悪化をもたらす計画」と強く反対しました。
しかし、民主党は「換気所による大気への影響を懸念する、しながら基本的には賛成」と表明。自民、公明はまったく発言をしないまま賛成。自民、公明、民主の都議を含む賛成多数で決定しました。
署名の紹介議員になりながら、なぜ自・公・民は計画を推進?
自・公・民は区、都の両方の審議会で計画推進に賛成しました。
しかし、昨年6月の3万2千筆もの反対署名には、品川区選出の自民党佐藤裕彦、公明党中山秀雄、民主党馬場裕子各都議が紹介議員となっています。
紹介議員になりながら、なぜ各党は推進するのでしょうか。
署名を集めた、ある町会の方は「到底納得できない」と話します。
私は各党は改めて計画見直しの当初の立場に戻り、環境破壊を引き起こす、問題山積みの中央環状品川線は見直すべきだと思います。
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