「もうこれ以上の痛みはがまんできない!」
共産党旗の台支部・後援会が
医療大改悪反対ミニシンポジュウム
聞けば聞くほど背筋が寒くなる思いです。今でもこんななのにもっとひどくする。このままにはしておけません。
5月11日、旗の台支部・後援会主催で「医療大改悪反対ミニシンポジウム」が行われ、18名の方が参加されました。私・鈴木が改悪の中身を話し、医療現場からゆたか病院ケースワーカーの坂井雅子さんに、患者・家族の立場から、ご自身も病気を抱えながら長い間お母さんを介護されてきた石橋さん(旗の台4丁目在住)にお話をしていただきました。
「小泉医療改革」のねらいは・・
「改革」と称して小泉内閣がやろうとしていることは「患者負担を増やして医療にかかりづらくし、受診を抑制すること」「保険で受けられる医療の範囲を少なくし、差額ベッドの拡大など自費部分を増やすこと」「医療を株式会社のもうけの対象にすること」「国民には自立自助を求め、国が責任をもたない仕組みに変えること」です。
窓口負担が増えるだけでなく6ヶ月を超えると入院料の一部が保険からはずされて入院が続けられなくなります。しかし家には帰れない、特養ホームは満杯で入れない、「老人難民」が大量に出現するのではといわれています。
差額ベッドが1日26万円?
自費料金が大幅に増やされ、今までも大変な差額ベッドが4月からさらに拡大されました。私が以前看護婦として働いていた五反田にある大病院では1日12万円の部屋があると聞いて驚きました。差額ベッド代だけで1ヶ月360万円です。しかしこれで驚いてはいられません。東大病院では一日26万円の部屋ができたそうです。お金がある人はいい医療、お金がなければまともな医療も受けられない仕組みに大きく変えられようとしています。
共産党は「国民への負担増ではなく、税金の使い方を変えて社会保障を予算の主役に。削り続けてきた国庫負担をもとに戻すこと、医療に占める薬代をアメリカやヨーロッパ並みに下げよ」と提案しています。私は最後に「今国会で自民党・公明党など政府与党が成立をねらっています。運動はかつてなく広がっています。さらに広げて廃案にしましょう」と訴えました。
医療機関もアップアップ
中小病院が次々閉鎖
坂井さんからは医療現場がどれほど大変な実態かが話されました。
「同じ診療をしても回数をおうごとに、また同じ治療をやっても入院期間が長くなるほどに収入が減らされる仕組み。しかも今度は病院を変わっても入院期間として継続されるため、大病院からゆたか病院に移った場合初めから低い収入しか入らない。また忙しい上に今まで以上の詳細な記録が要求され、ナースが患者のところに行く時間が取れないなどなど。医療機関も痛みを分かち合えといわれるがこれではつぶれてしまう。現に品川でも大田でも中小病院が次々と閉鎖されている。ケースワーカー同士で『こんな改悪ってないよね。早く死ねってことだよね』と話しているんです」
管が5本入って意識なし、2週目に
〃次の病院を探してください〃
「なぜこんなことを言われたのか坂井さんの説明でわかりました」・・石橋さんは初めに入った病院から老人病院、特養ホーム、差額ベッドの高い大病院から差額ベッドのないゆたか病院などたくさんの経験を通して目の当たりにした医療の実態、そこでの思いを切々と語ってくださいました。
「転院のとき意識のない母の目から流れた涙が忘れられません。転院はいやという意思表示だったと思います。3ヶ月ごとに次々と移す政府は思いやりがなさ過ぎます。次に移った老人病院は10人部屋でした。10人をひとりのヘルパーが次々と機械的にスプーンで口に入れ一巡するとまた戻ってくる。おむつ交換は5時間ごと。ナースコールはカーテンレールに結び付けてありました。ナチの収容所のようだと思いました。細かいことは女が気づきます。女の人が立ち上がっていくことが一番大事だと思います。自分の親だから助けたい、たとえわからなくても行けば会える、それでいいと思っていました。だけど毎月20万円、金銭的なことも考えないわけにはいかない。お金の心配をせずに医療が受けられることが理想です。年寄りは今まで頑張ってきたのだから、その分国がある程度手をさしのべてくれるのが本当の医療のあり方ではないでしょうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参加された方からは「患者も、医者も病院も深刻、しなきゃならない治療ができなくなっている」「本当に大改悪だとわかって参加してよかった」「聞いていて涙が出そうだった」などの感想がだされました。
アルゼンチン債問題
真相究明と損害賠償を!真相と損害賠償を求める会
結 成 総 会
5月30日(木)PM6:30〜
中小企業センター大講習室
ぜひ、ご参加ください。
略称 アルゼンチン債問題真相求める会
|
有事立法ってなに?
日本が平和の問題で重大な岐路に立たされているいま、有事法制の中身とねらいをわかりやすく話します。また戦争を体験された方に思いを語っていただきます。ぜひご参加ください。
6月1日(土) よる7:00〜
話す人:鈴木信夫
西ひさし元区議その他
主催:共産党西中延支部・後援会
|
|