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2003年6月15日発行 第191号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
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終身介護マンション 月29万5600円の利用料、みなさん払えますか? 「いったい1ヶ月30万円ものお金を誰が払えるんでしょうか。品川区は特養ホームや老健施設はつくらずに何を考えているのでしょうか!」特養ホームに母親の入所申請してもなかなか入れない方から、怒りの声が寄せられました。 6月9日に行われた厚生委員会で、西五反田3丁目(荏原市場跡地)建設し、6月2日より入居募集が開始された「ケアホーム西五反田」と「安心の住まい・さくらハイツ」について報告されました。 「ケアホーム西五反田」は介護が必要な高齢者のための全室個室型介護専用施設。有料老人ホームのようなものです。 定員は81名。ひとつ9名のユニット式になっています。対象は、要介護3以上の重度の介護が必要な高齢者と痴呆性高齢者としています。区は、利用者対介護職員の配置基準が特養ホーム3:1に対して2:1と厚くしている。そのために利用料が高くなっていると説明しています。利用料月額は、要介護1の24万3666円から要介護5では29万5617円という高額です。その他、冷暖房費やおむつ代、医療費が別料金でかかります。 隣接の自立した高齢者が入居する「安心の住まい・さくらハイツ」は、入居一時金が950万円、その他月額11〜14万円です。介護が必要になった場合、要介護2程度までは受けられ、重度になれば「ケアホーム西五反田」に優先的に移ることができるといいます。「ケアホーム西五反田」の入所調整が公平にできるのか疑問です。 建設費は約22億円。その内、国が1/2、都が1/4を補助、1/4は区から設置者となっている「社会福祉法人さくら会」に融資という形をとっています。運営はミサワホームグループ(株)マザアスに委託するとしています。 特養ホームこそ 増設を 特別養護老人ホームの入所待ちの方は3月の時点で700名を超えています。しかし品川区は、これから先全く特養ホーム増設の計画がありません。増設計画のないのは23区中5つの区だけです。区は「区民の多様なニーズに応えた」と言いますが、いったい月30万円もの利用料をどれだけの区民が払えるのでしょうか。特養ホームの利用料は月約6万円、所得が低い場合さらに低い利用料となります。誰もが入れる特養ホーム増設こそ求められているのではないでしょうか。 |