自治体学校(in徳島)にいってきました
住民参加が政治を変える
長野で、徳島で、全国の自治体で・・・
7月25〜27日の3日間、徳島市で行われた自治体学校に議員団5人で行ってきました。
自治体学校は、住民が主人公の自治体をつくるため、各地の運動や理論を学ぶ学校として毎年行われています。私は議員になってから5回目の参加ですが、今年もたくさんのことを学ぶことができました。
とくに住民参加で政治を変えるすすんだ取り組みの報告には明日の日本に希望がみえる思いで、大いに励まされました。
吉野川第十堰をバックに鈴木と南・菊池区議
劇的に変わった長野県政
3日目、私は中規模教室「情報公開と住民参加の仕組みをつくる」に参加しました。長野県の共産党県議団長の石坂千穂さんが田中知事になって長野がどれほど劇的に変わったかを生々しく報告されました。
ガラス張りの知事室は、外から県民が知事の行動を見られるようになりました。庁舎内のテレビでも常に知事室の様子をみることができ、知事が一人でいる時に連絡を取ってOKが出ればその場で懇談することもできるそうです。毎月日を決め、県民と直接懇談する「知事室へようこそ」や各地に出向く車座集会。「県民に知られて困ることは何ひとつない」と会議も資料もすべて公開。開かれた県政を進めるなかで、県民自身が「行政のことはおまかせ」から「みずから参加し、発言し、行動する」と変わっていったとのこと。
今品川で大問題になっている学童保育や教育問題で、父母や職員の意見も聞かずトップで決め、説明を求めても一切拒否というやり方の品川区がいかに異常かを改めて思いました。
長野では、さまざまな利権集団の妨害をのり超え「脱ダム宣言」を行い、公共事業は250億円削減、重点が福祉、教育、生活環境に移されました。30人学級に足を踏み出し、障害者福祉も保育も具体的に前進しています。
田中県政を生み出し、さらに変化した県民の力。「住民参加で政治は変えられる」長野の実践が希望ある方向を示していると思いました。
吉野川第十堰に
「せっかく徳島まで来たのだから」と帰りに吉野川の可動堰が計画された第十堰に行ってきました。(表面の写真)
タクシーの運転手さんが「誰が考えても可動堰をつくるのはおかしい」と言っていました。
第十堰は250年も前に伝統工法で作られた、石積みで水を通す透過構造で、優れた自然を保つ構造になっているそうです。近代ダムは寿命が50〜60年、巨大な産業廃棄物となると言われているのに対して第十堰は、年輪を経るほど自然になじみ、安全度が高まる、21世紀の技術といわれています。
第十堰で十分足りているところに1000億円もかける可動堰の計画。住民はさまざまな妨害をはねのけ、住民投票を実現し9割が「ノー」と明確な意思表示をしました。ここでも住民の運動が政治を動かしました。
住民参加型の仕組みを
今回の自治体学校は「住民参加型の政治の仕組みをどうつくるか」がテーマでした。ここで学んだ各地の運動やその教訓を、品川でも生かすよう取り組みたいと思います。
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