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2004年8月29日発行 第235号 suzuki@jcp-shinagawa.com |
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首都高速「中央環状品川線」計画決定迫る 目黒区青葉台から五反田、大崎、南品川、八潮まで長さ9・4km、地下トンネル構造の高速道路「中央環状品川線」計画が9月15日の品川区都市計画審議会で決定されようとしています。西五反田地域では11町会が換気塔や出入り口建設に反対しています。 世界に例がない長大地下トンネルの高速道路 中央環状品川線は、中央環状線(全長46km)の南側部分を形成し、目黒区青葉台の中央環状新宿線の大橋ジャンクションから、山手通り・目黒川の地下を通り、八潮で高速湾岸線に接続します。地下30〜40mの深いトンネル構造、長さ9・4km、4車線の高速道路で、総事業費は4000億円です。集合住宅の密集する大都市におけるこれほどの長大地下トンネルの建設は世界に例がありません。 東京都は都市計画決定後来年度早々に着工を予定しています。 換気塔の建設地では…「子や孫に大気汚染を残したくない」と反対運動 9・4qの間に換気所が中目黒・五反田・南品川・大井北の4ヶ所、出入口が五反田に1ヶ所付けられます。 換気塔は高さ45m、幅7mで、道路4qにわたる4車線分の排気ガスを一括して排出することになります。五反田では換気塔のほかに出入口も設けられます。 「現在でも公害認定喘息に苦しむ子供たちが住んでいる…私達は子や孫に大気汚染を残したくありません。五反田換気所と五反田で入り口に反対します」と西五反田11町会が都知事宛に請願書を提出しました。 都民の意見を聞く会では… 「都民の意見を聞く会」では、数十名が傍聴する中、19人が発言。主な意見は「西五反田3丁目に五反田出口、城南信金の前に換気塔と五反田入口が集中する。排気ガスによる複合汚染が心配だ。調査してほしい」「以前環七ができれば環六は交通量が減少する。環八ができれば環七が減少するといわれたが交通量は増えた。車は減らない」「トンネル内の火災が不安。トンネル内のアセスをしてほしい」「近隣住民にとって高速道路は車が通過するだけ。大気汚染で被害を受けるだけであり反対だ」など、ほとんどが不安や反対の声だったとのことです。 高速道路をつくっても渋滞解消にはならない 首都高速道路は1965年から92年までに6・7倍に増加しましたが、渋滞時間は19時間から209時間に実に11倍に増大しました。新しく高速道路を造れば建設速度の2倍の速度で渋滞時間が増加したことになります。 共産党は、2月議会で「4000億円の建設費に都の無理し貸付や拠出金が多くを占めている。また、渋滞を緩和して大気汚染を防いでいくという理由には根拠がなく、むしろ交通量の増加で渋滞と大気汚染を増加させると反対しました。 |