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鈴木ひろ子区議が予算委員会で総括質問を行いました。

2015.03.17 鈴木 ひろ子 区議

一人の待機児も出さないために、認可保育園大幅増設について

1、2月19日発表の第1次分は申請者2937人中1256人・43%が入れない状況。

過去最悪の昨年をさらに更新する事態となった。「この先かけがえないわが子がどうなってしまうのか」「ずっと頑張ってきた仕事が続けられるだろうか」「考えると夜も眠れない」こんなママたちの不安や戸惑い、怒りなど辛く苦しい思いがあふれています。区長がこの思いを受け止めて、自治体としての責任を果たすこと、区長自らが掲げた待機児ゼロの公約を守ることを求めて質問したい。

Q1、3月13日、2次募集の結果が公表された。その数字をお聞きします。

  1. 2次募集の申請数(1382人)
    その内訳:新規申請数(123人)、一次からの申請数(1259人)
  2. 入園内定数(161人)
    その内訳:認可保育園内定数(118人)、家庭的保育事業・小規模保育事業(43人)
  3. 不承諾通知数(1154人‐取り消しなど除き、実際発送した人数)
    その内訳:0〜2歳児(1029人)、3歳以上(125人)

Q2、品川区は新年度の受け入れ枠を709人としている。そのうち、4月の受け入れ枠拡大は何人分でしょうか?そのうち0〜2歳は何人分でしょうか?

  1. 4月の受け入れ枠拡大人数(370人)
    その内訳:0〜2歳児(188人)、3歳以上(182人)
  2. 4月:370人(認可保育園開設2園140人、認証保育園2園80人、小規模保育事業2施設34人、定員拡大と弾力化116人)
    7月:248人(区立認可50人、私立認可2園198人)
    未定:91人
  3. 709人中0〜2歳児枠(402人)

2、1次と2次の申請数は3060人、入れなかった子どもは1154人も入れない過去最悪の事態。

4月の受け入れ枠拡大は370人。そのうち0〜2歳児枠はわずか188人、188人ですよ。入れなかった子どものうち0〜2歳は9割の1029人。188人しか増やさなかったから0〜2歳の子供たちが1029人も入れなかった。

なぜこんな事態になったのか、このことをどうとらえているのか伺います。

ママたちの声を紹介。

保育園に入れなければ人生を狂わされる。そんなことがあっていいのか。と訴えられている。本当に切実な実態ばかり。

Q1、一体1154人はどうしたらいいと考えているのか。認可保育園にも、認証にも、小規模保育事業にも入れない人はどうすればいいのか、お答えください。

  1. (今入っている人もいる。認可保育園、認証保育園、小規模保育園事業にすでに入っている:350人)
  2. (新たに認証保育園で定員が空く:230人)

Q2、育休明けの人が軒並み入れない、内定がやっととれて仕事しないと生活できない人が入れない。認可、認証、小規模、どこにも入れない人が必ず生み出される。しかも大量に生み出される。どこにも入れない人がどうしたらいいのかと聞いている。どんな選択肢があると考えているのか。

Q3、育休明けの人が軒並み入れない、内定がやっととれて仕事しないと生活できない人が入れない。認可、認証、小規模、どこにも入れない人が必ず生み出される。しかも大量に生み出される。どこにも入れない人がどうしたらいいのかと聞いている。どんな選択肢があると考えているのか。

Q4、去年4月870人が入れなかった大変な状況。去年10月にはさらにそれを大きく上回ることがわかっていた。だからこそ共産党区議団は、何度も「4月にひとりの子どもも路頭に迷わせないための緊急対策をとりなさい」と求めてきた。なぜ十分な対策をとらなかったのか。区が十分な対策を取らなかったために、生まれたばかりの子供たちを路頭に迷わせていることに反省はないのか。

  1. (区としても努力をしてきた。いままで5年間で2900人超増やしてきた。)

Q5、1154人もが入れない。このことをどうするのかと聞いている。「区は努力をした。だが駄目だった」では済まされない問題。ママたちの人生がかかっている。かけがえのない子どもたちを健やかに育てることができるかがかかっている。ないがしろにすることは許されない。保育園に入れないために仕事を続けられない、人生を狂わされるということがあっていいと考えているのか。
しかも区長選は10月です。昨年より申請者が300人も増えていることがわかっていた時。その選挙で区長は「待機児ゼロにします。だから私を選んでください」と公約に掲げて当選した。ここに選挙公報があります。「待機児ゼロ」と書いてある。この公約に責任を持とういう思いはないのか。区長に伺いたい。

Q6、区立認可保育園100人規模の建設費は、わずか2億5000万円、運営費は2億円。前年度決算で区の基金は777億円。さらに、新年度予算で消費税の増収分だけでも25億円もある。これは福祉に使うべきお金ではないか。その他も合わせて48億円も増収。お金はある。土地も塩漬けになっている開発タネ地、荏原4中・旧日野小跡地などの区有地、都有地、国有地活用可能地は5万6000m2もある。品川区にはお金も土地もある。共産党が提案している20園増設は十分可能。あとは区長の決断だけ。なぜ区が待機児ゼロに必要な認可保育園をつくらないのか。答えてください。

児童福祉法24条で「区は、保育を必要とする子供を保育所において保育しなければならない」と区の責務を定めている。

この責務を怠っていると指摘せざるを得ない。区長の公約・待機児ゼロへ、区が責任を持って緊急対策と抜本対策をとることを強く求めます。

3、待機児童の数え方について

昨年の不承諾通知数は870人であるのに待機児童は128人。なぜこんなに違うのか。今年の不承諾通知は1154人。区の待機児童の数え方をお聞きします。

品川区は、4月入園申し込んだ人が、さらに5月申し込みをしなおさなければ待機児童に数えられない。近隣区に聞いた。5月入園の申請をしなければ待機児に数えないという区はありません。品川区だけ。

どうやったら待機児を少なく見せられるか。だから実態と違う待機児数になる。そして、この姿勢が待機児ゼロに本気で取り組まない姿勢につながっているのではないか。

Q1、5月申請者を待機時にするのはやめるべき。どうか。

4、保育の格差の問題

本来、園庭がある認可保育園に希望する子どもが全員は入れることが当たり前。ところが多様な対策として、さまざまな保育施設ができてきました。さらにどこにも入れないために認可外保育園に預けざるを得ない。同じ品川の子どもたち、保育環境、体制、利用料など格差のない保育を目指すべき。

Q1、認可外保育園にしぼって伺います。

Q2、認可外は補助金なしですから、現場は苦労しているところが多い。「狭く園庭もない、調理設備がない、有資格者が少ない。基準そのものが低いのにその基準さえ守られていない場合もある。その上、月8万9万もの高い保育料。

  1. 本来、認可保育園に入り、行政が把握すべき子供たちがどんな環境、どんな体制で保育されているかを区として把握すべきではないのか。どこ子も健やかに育つ権利が保障されるよう区が責任を持つべきではないのか。
  2. 園に対して:認可保育園や小規模保育事業などに引き上げの援助をすべきではないか。
  3. どこにも入れず、やむを得ず認可外保育所を利用せざるを得ない保護者に対して、区として、認証保育園と同様、認可保育園の保育料との間さの保育料を補助すべきではないか。

最後に、ママたちが「探し回ってもどこにも入れない、考えると夜も眠れない」こんな声を聞くたび本当に胸が痛みます。子どもはかけがえのない宝物。どの子も豊かにすくすく育つ権利を保障すべきです。ところが、安倍自公政権が進める新制度は、国と自治体の責任を大幅に後退させ、子どもをもうけの対象に、保育を市場化するものであり許せません。区が責任を持って、希望する子供を安心して預けられるよう、必要な数の認可保育園をつくるよう求めて共産党の総括質疑を終わります。

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