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南恵子区議 議員提出第7号議案「平和安全法制関連法案の慎重審議を求める意見書」に対する賛成討論

2015.07.08 南恵子 区議

討論日本共産党品川区議団を代表して、議員提出第7号議案『平和安全法制関連法案の慎重審議を求める意見書』に賛成する立場から討論します。

請願第13号「『安全保障関連法案』の慎重審議を求める意見書提出を求める請願」は総務委員会で審査され、意見書提出を賛成多数で採択しました。

安倍内閣は、自衛隊法、国際平和協力法、周辺事態安全確保法など10本もの法律を一括法案にし、多国籍軍などへの後方支援を随時可能にする新法を合わせると11本もの法案を2本にまとめて国会に提出しました。本来なら11本の法案のひとつひとつの審議が必要で、その議論に2〜3国会での審議が必要なほどの内容であるにもかかわらず、今国会で一挙に成立させようとしています。これは、民主主義を無視した強権的な進め方であり、断じて許されるものではありません。

このような法案推進の姿勢に、保守層や改憲派の中からも反対の声が次々にあがり、多くの団体・個人が声を挙げ、行動に立ちあがるなど批判が高まっています。国民の多数が「今国会での成立」に反対し、8割が政府の説明を「不十分」というもとでも、「夏までに成立」などと法案を強行成立させようとしていることは、民主主義を真っ向から否定する暴挙であり許されません。

よって、この意見書に賛成し提出を求めます。

この法案は憲法を破壊するものでわが党は反対です。この戦争法案が憲法を破壊する三つの問題点を指摘します。

一つはこれまでは「非戦闘地域」でしかできなかった兵站が「戦闘地域」でもできるようになり、武力行使に道を開く点。

二つ目は、形式上停戦合意ができているものの、なお、戦乱が続いているような地域に自衛隊を派兵し治安維持活動をさせることです。アフガニスタン戦争では3500人もの戦死者がでました。日本の自衛隊員が殺し殺されることになります。

三つ目は、日本がどこからも攻撃されていないのに、集団的自衛権を発動して海外での武力行使に乗り出すことです。若者の命を奪い、憲法9条の平和原則を崩壊させる戦争法案であることは明瞭で、廃案にこそするべきです。

310万人もの尊い命を奪ったかつての侵略戦争は、すべての人の人生を狂わしました。私の父は、戦争に反対して特高警察に捕まり、連日、過酷な拷問を受けました。「自尊心を叩き潰され、拷問がこのまま続けば気がおかしくなってしまうのではないか」「殺されてしまうのではないか」と恐怖を覚えたと聞いています。命は取り留めたものの、親、兄弟、故郷を捨てざるを得ない状況に追い込まれました。父は戦争によって人生を大きく狂わされたのです。

だからこそ私は戦争を絶対に許しません。

この法案は、審議すればするほど違憲性が浮き彫りになり、国民の反対も益々大きくなっています。強行採決など許されません。
しかし、政府は、7月中旬までに衆議院を通過しなければ成立が危ういとして、7月15日ごろ採決を強行するとの報道もされています。

主権者である区民が、審議の進め方と法案内容に不安と疑問を抱いて慎重審議を求めていることに対して、品川区議会として、区民の願いを受け止めて「意見書」を送付する必要があります。

是非とも、各議員のみなさまにご賛同いただけるようお願いし、討論を終わります。

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