要望書
品川区長
濱野 健 様
2018年8月03日
日本共産党品川区議団
記録的な猛暑から、高齢者、障害者、生活保護制度利用者等の
命を守るため、エアコン設置や電気料金補助を求める緊急要望書
連日、記録的な猛暑が続いています。
総務省消防庁の発表によると、7月1日〜29日までに熱中症の症状で救急搬送された人数は全国で4万9931人、死者数が119人に上ります。これは集計を始めた2008年以降で最多とのことです。厚労省の統計では死者の約8割が65歳以上の高齢者であり、「高齢者は普通に生活していても熱中症の危険がある」と指摘しています。気象庁は、各地で観測史上1位を記録している今夏の猛暑に関し、異例の記者会見を開き「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している。気温の高い状態は8月上旬まで続き、暑さのピークは9月上旬まで複数回ある可能性もある」とし、熱中症予防を呼びかけました。
品川区でも、7月に94人が熱中症で緊急搬送されたそうです。区内にはエアコンがない世帯や、あっても貧困のため「電気代が払えない」と使うことができない世帯がたくさんあります。共産党区議団にも、高齢者や生活保護制度利用者から、エアコンがないため「暑すぎて夜眠れない」「食欲がなく体調が悪い」「熱中症になり点滴に通っている」などの相談が寄せられています。
気象庁が「一つの災害」との認識を発表するほどの記録的な猛暑から、区民の命と健康を守ることは自治体の責務です。 至急以下の手立てを講じられるよう申し入れます。
記
1. 高齢者、障害者、子どものいる世帯に対して、エアコン設置助成制度と夏季の電気料金助成制度をつくること。
2. 生活保護世帯に対してエアコンを設置することと、電気料金相当額を夏季加算として支給するよう国に求めること。国が行うまでの間、区として法外援護として行うこと。
3. 直ちにできることとして、従来からの生活保護制度利用者や低所得者が社会福祉協議会から「生活資金貸付金」の借り入れ・分割払いでエアコン設置ができ、生活保護では収入認定もされないことを、制度の案内チラシを作り対象者に周知すること。
以 上