2019.03.26 飯沼 雅子 区議
提出者を代表して、議員提出第1号議案、品川上空を飛行する羽田新飛行ルート計画に反対する決議について説明を行います。
本決議は、品川区議会が明確に反対表明を行うことで、国に対し羽田新飛行ルート計画撤回を求めるものです。
騒音、落下物、万が一の墜落事故、資産価値の下落、大気汚染、新飛行ルート案の区民生活への影響ははかり知れません。ジェット機が住宅密集地の上を飛行すれば、子どもからお年寄りまで、命と暮らしが危険にさらされます。
区内8か所で行われた教室型説明会においても、区民の怒りや不安が噴出しています。
2020年実施に向け、ことし中にも新飛行ルートが決定される危険が迫っています。議会が区民の反対世論をしっかりと受けとめ、今、行動すれば、国を動かし、とめることができます。
全会派、無所属の皆さんにも賛同を呼びかけました。
ところが、自民党・子ども未来、品川区議会公明党、国民民主党・無所属クラブの3会派から反対の立場はとれないと、「反対」の文言を削った新たな決議、議員提出第2号議案が追加をされました。
「反対」の文言を削ったのでは不十分なものになります。
時間の猶予はありません。
国交省に羽田新飛行ルート撤回を求めるため、「反対」の文言を入れた本決議の採択を強く求めます。
以下、決議を読み上げさせていただきます。
上記の議案を会議規則第14条第1項の規定により提出する。
平成31年3月26日。
提出者、鈴木ひろ子、石田ちひろ、のだて稔史、須貝行宏、藤原正則、田中さやか、飯沼雅子。
賛成者、南恵子、中塚亮、安藤たい作、おくの晋治、吉田ゆみこ、筒井ようすけ。
品川区議会議長、松澤利行様。
品川上空を飛行する羽田新飛行ルート計画に反対する決議。
国交省が羽田空港の国際便増便のため新飛行経路案を示し、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催までに実施しようとしている。
品川区議会はこの間、品川上空を飛行するこの新飛行ルート案に対して、議会で活発な議論を行い、2回の意見書提出を行った。結果、国交省により教室型説明会の実施等がなされたものの、説明も対策もまだまだ十分とは言えないまま、実施まであと1年余と迫っている。
危険性が指摘される中で、南風時の1日4時間のうち3時間とはいえ、品川上空を飛行することは、多くの区民に理解しがたい現状がある。
落下物、騒音への不安、国の説明・周知不足等の理由により、品川区上空を低高度で飛行する新飛行ルート案を容認することはできない。
したがって品川区議会は、新飛行ルート案に反対し、国交省に対して、品川区上空を飛行しないルートの再考を強く求める。
以上、決議する。