2020.06.26 なかつか 亮 区議
質問項目
はじめに、新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療従事者をはじめ、あらゆる社会システムを継続するために必死に対応して頂いている全ての方に敬意を表すると共に、残念ながらお亡くなりになられた方、り患された方に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。
コロナ感染が拡大する中、日本共産党は住民要望を伺おうと、アンケートに取り組みました。5月より実施し、昨日までに3261通の回答が寄せられています。
感染への不安、コロナで解雇され収入ゼロになった方、飲食店をはじめ、あらゆる事業所で収入が激減し、先も見えないので、手も打ちようがない等、多くの方が仕事を失い、生活と命が脅かされています。
同時に、安倍政権のずさんな対応に怒りの声が寄せられています。アベノマスクの迷走、支給が遅れに遅れている持続化給付金や雇用調整助成金。国民や野党の要求で一律10万円が実現したものの、マイナンバーカードと結び付けたためオンラインが混乱し、支給が、さらに遅れました。
安倍内閣の支持率急落は、こうした国民的な批判の表われです。
品川区はどうでしょうか。PCR検査について、当初、区は「検査をすれば、いいというものではない」と検査を抑制し、濃厚接触者への検査も頑なに拒んでいました。
それに対し、検査を求める声と医師会の協力が力となり、ようやく5月中旬よりPCR検査センターが開設、6月中旬からは濃厚接触者への検査実施につながりました。
また、区民への支援も、品川区は「直接支援は考えていない」と当初、拒んでいましたが、こちらも住民の声に押され、一人3万円の独自給付金が実現しました。いずれも、進まないコロナ対策に対し、まさに住民の声が政治を動かしたのです。
しかし、都内でも、新たな感染が連日、発表されており、第2波に備えた対策が必要で、感染抑止と経済再開を一体に進めるためには、検査の充実、医療機関への財政支援、引き続く区民と事業所への支援が重要です。
まず、PCRや抗原など検査ですが、積極的検査戦略への転換を求めます。
あわせて、医療機関への財政支援です。コロナ患者を受け入れている病院では、ベッドを確保するために経営が悪化し、医療従事者からは「夏のボーナスが削られる」との声が届いています。
最前線でコロナに向き合う医療従事者に、こんな仕打ちは許されません。地域のクリニックでも患者の受診抑制による経営難は深刻です。
区民の暮らしと営業への支援も継続が必要です。区独自の給付金が発表されましたが、コロナで生活が、とりわけ困窮している方への支援強化が急務です。
児童・生徒への支援も重要です。学校では密をさける対応とあわせ、丁寧な学習支援やケアのため、
財源づくりも重要です。財政調整積立金の残高も約22億円との説明ですので、追加のコロナ対策には、思いきった不要不急の事業の見直しで、財源を確保する必要があります。
東京都も5月5日の「依命通達」で、コロナ対策の財源づくりへ、再開発含め事業の中止、延期を示しました。
区内各地で進む超高層の再開発事業、区も推進を求めている補助29号線など特定整備路線。あと16年も持つのに庁舎建て替えを前倒すなど、コロナ禍のもと、新しいビルや道路に数百億円も税金を使っている場合ではありません。
今回のコロナ危機は、社会保障を切り捨て、自己責任を押し付ける新自由主義がもたらした社会の脆弱さを浮き彫りにしました。
収入が少なく、貯金もない、不安定な非正規雇用の方々は、簡単に首を切られ、一気に生活が困窮。消費税増税で苦しい経営の中、収入が絶たれた事業者は、家賃や給与の支払いができなくなる。
「コロナ対応で、窓を開け換気していると、飛行機の轟音が飛び込んでくる。本当にやめてほしい」など怒りの声。迫りくる機体を見上げ「落下物や墜落など、いつか何か重大事故が起きるのでは」など恐怖の声がたくさん寄せられています。
5月20日、濱野区長は新たな要望書を国交省に提出しました。しかし、その内容について建設委員会では「上空を飛ばないということも含めて求めている」と口では言いながら、区長は要望書の文面でも、その要請の場でも、肝心のルート変更を国に求める事はありませんでした。
なぜなのかと、理由を問うと区は「国策だから賛成も反対もしない」との説明です。
結局は、今にいたっても区長は、固定化させないと言いながら、肝心のルート変更など羽田新ルートの撤回を国に求める事を頑なに拒んでいるのです。
これまでも、日本共産党は、こんな住民犠牲の計画を何としても撤回させようと、最も住宅地を低空飛行する地方自治体である濱野区長に、繰り返し反対表明を求めてきました。
しかし、計画発表から6年余、区長の反対表明は一切ありません。それだけでなく、区長は容認を国に伝え、感謝されていた問題をはじめ、いずれも区長の態度は容認です。
しかも、コロナで国際線は95%減便、国内線も80%減便と、国内の航空機需要が激減するなか、増便のための新ルートなど全く必要ありません。
国交省は最近になって運用の理由に千葉県との確認書を持ち出します。
国と千葉県は南風時の15〜19時について、騒音対策としてB・D滑走路への現行着陸ルートは運用しないことを昨年12月25日に締結。つまり午後3時から7時の間は新ルートを使うと言うことです。
上空約1200mの千葉県から上空300mの品川区に変えるとは、騒音軽減と言いながら、実際は被害を悪化させるものです。
同時に、同じく千葉県の成田空港では深夜の運行時間を拡大し、地元住民の睡眠時間を奪う事態を起こしています。
結局は、千葉でも東京でも、国は住民の命、暮らしよりも、経済効率を優先しているだけなのです。騒音も落下物や墜落の危険も、国は追加の対策などと言うが、従来の海上ルートに戻すことが唯一の対策なのです。
日本共産党は羽田新ルートの運用中止へ、引き続き全力をあげます。
品川区は今年3月、コミュニティバス運行へ、基本方針、導入計画及び3ルートのそれぞれ案を発表。今年度は地域公共交通会議とあわせ、区内13カ所でワークショップを開催し、バスルートを最終決定する考えです。導入検討を歓迎します。
今後は便利なルート設定やルートの追加、既存のバスルートとの組み合わせなど、区内全域をめぐる循環型路線を求めたいと思います。
しかし、同時に、利便性向上度、利用者数、収支率という独自に3つの評価基準を示し、「1つでも満たされない場合は運行の中止を考えている」と説明します。
コミュニティバスとは、都内はもちろん、全国の自治体で実施され、区民の移動を保障するために、地方自治体が税金を使って公共交通を確保するものです。
今、重要なことは、区民にとって便利なバスルートを設定することで、それは同時に、利便性の向上、利用者の増加、当然、事業性も向上します。
その上で、今回は大井ルート案の改善を求めます。地元の方に大井ルートへの意見を伺いましたが、みな、ガッカリしていました。
区の調査でも交通不便地域とされた地域が全く改善されないのが、今回のルート。この地域は、長く急な坂が多く、住民は「せめて坂を上るバスルートだけでも、随分と助かる」と話します。
品川区は、伊藤小学校の周辺や西大井本通りを通るルートも検討したとの説明がありましたが、道幅が狭いこと、スクールゾーン、商店街の歩行者専用道路などの課題をあげ、運行には警察との調整が必要と話します。
スクールゾーンの時間をさけることや、商店街とも協議しつつ、警察と粘り強く交渉し、何としても、ここにバスルートを通して頂きたいです。
です。
区内すべての区立中学校及び小中一貫校の校則を取り寄せました。そこには「下着は白」と指定するなどの問題とあわせ、髪型や整髪料、靴下、マフラー、手袋、キーホルダーまで、特に外見に関わるあらゆる事柄を、事細かに禁止や指定をしていました。
校則ついて中学生に話を聞くと「禁止、禁止というだけで、先生から理由を説明されたことがない。ちゃんと理由があるならわかるが、理由もなく禁止、禁止は納得できない」と話します。社会では広く認知され、共有されている事柄でも「中学生は禁止」などと言った不合理な校則は見直しが必要です。
校則について、文科省は「生徒指導提要」にて「学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的範囲」「絶えず積極的に見直されなければなりません」と説明。
また、教育委員会は「集団生活を送る上で欠かせないもの。学習習慣を身につけさせるとともに、安全で落ち着いた学校生活を送らせるために具体的な内容を定めている」と説明します。
しかし、下着の色、髪型。これは、いったい何のために必要な校則なのでしょうか。
まずは下着の色を白と指定する問題です。小中一貫校含め15校の中学校で、少なくとも10校で下着の色を主に白と校則で指定していることがわかりました。
当初は、昔の名残とも思いましたが、最近開校した小中一貫校でも「男女共に白の下着を着用しましょう」とあるだけに、問題の根は深いのです。
この「下着は白」とは、どのように確認するのでしょうか。下着の色を聞くこと、見ること、いずれも人権侵害です。中学生に、この校則を聞くと「まじ、意味わからない」「気持ち悪い」と話します。
髪型では、整髪料禁止、ツーブロック禁止、髪が肩まで届くと一つまたは二つに結ぶことなど、髪を下ろすこと禁止、髪ゴム、ヘアピンの色の指定などです。
髪型は、自分が好きな姿やあこがれなど、大切な自分らしさです。お互いの個性を尊重し、多様性を認め合う場が、本来の学校の姿ではないでしょうか。
男子生徒に聞くと「髪型も一人の個性として認め、自由にしてほしい。ツーブロック禁止というが、理由もないままに禁止って、おかしい」と話します。
女子生徒は「髪を下ろしたいと思う時もある。髪が邪魔な時は、決められなくても、自分で結ぶ。髪型と勉強は関係ない。サイドを伸ばしていると、『おしゃれだから禁止』と指導されるが、先生の考えひとつで納得できない」と話します。
個性を光らせる事、おしゃれをしたいとの気持ち、どんな場面で、どんな服装をするのか考えることは、成長のあかしであり、あわせて児童・生徒を権利の主体と位置づけ、育つ権利の保障は子どもの権利条約の要請です。また、表現は多様なセクシャルティのあり方に属することでもあります。
合理的な説明もなく、禁止を押し付けたら、鬱屈した気持ちへの反発心を増幅させるか、逆に従順に従うことを受け入れるのか。いずれにしても学校教育とは言えません。
髪形や服装の強制は子どもの人権に関わる問題です。品川区が今年3月に発表した「人権に関わる意識調査」にて「子どもの人権が守られていないと思う場合」との問いに「髪型や服装を一方的に強制する校則がある」との回答が10.6%ありました。
また、「子どもの人権を守るために、どのようにすべきだと思いますか」の問いでは、毎年一位となる回答が「子どもの自主性を尊重し、親や学校の考え方を一方的に押し付けないようにする」です。この傾向について区は「子どもを大人と対等の一人の人格として認め、その意見や要望にもっと耳を傾けるべきだという理念は浸透しつつある」と分析していますが、学校では、理不尽な校則に見られるように、その理念は全く浸透していません。
また、生徒の意見を尊重し、共に考え、不合理な決まりを変えていく経験とは、民主主義を学び、身につける大切な機会になると思います。
私からは、新型コロナウイルス感染症の再度の感染拡大の備え等についてお答えを申し上げます。 初めに、医療従事者等への定期的なPCR検査等の実施についてですが、区はこれまで国の方針に従って検査を実施しており、現在のところ定期的な検査や財政支援の考えはございません。次に、発熱外来の設置ですが、これまで体調不良のある方は、まずかかりつけ医を受診し、必要な場合、帰国者・接触者外来等につなげており、今後もこの形を基本に適切に検査・治療につなげてまいります。
また、インフルエンザ予防接種ですが、高齢者は個人の重症化予防が目的で、生活保護受給者には全額助成を行っていること、また乳幼児については接種費用の一部助成を行っていることから、現時点ではこれ以上の軽減策は考えておりません。 次に、医療機関への損失補償についてですが、病院やクリニック等の収入減につきましては、区として把握する考えはございませんが、医療機関への適切な支援について、国や都へ要望していくことを考 えております。
次に、医療従事者や収入が激減した区民への支援についてですが、国や都の様々な支援制度について周知を図るとともに、現在検討を進めている寄附金制度等の活用も含め検討してまいります。
次に、事業所に対する家賃などの固定費補助ですが、区は、融資斡旋限度枠の拡大などにより、区内中小企業の支援を進めております。家賃などの固定費補助につきましては、国や都等の動向を注視しつ つ、区内経済団体等のご意見をお聞きしながら、引き続き調査研究してまいります。 次に、少人数学級の導入についてですが、学級編制につきましては、これまで同様、法の規定や都の 基準にのっとり対応してまいります。 スクールカウンセラー等の増員についてですが、現在、都のカウンセラーに加えて区の巡回相談員が対応しております。ソーシャルワーカーにつきましては、HEARTSが関わることで支援機能を高めており、現行体制で取り組んでまいります。
次に、事業の中止等についてですが、財源確保を図りつつ、必要な事業については進めてまいります。 その他のご質問等につきましては、各担当部門よりお答えを申し上げます。 ○都市環境部長 私からは、羽田空港の機能強化とコミュニティバスについてお答えい たします。 初めに、羽田新ルートにつきましては、区はこれまでも、区民の不安の払拭に向け、落下物対策や騒音環境軽減に向けたさらなる取組と、区民への丁寧な説明、周知の継続実施、また、新ルートを固定化 することがないよう取り組むことを国に強く求めてまいりました。また、本格運用開始以降、新型コロナウイルス感染症拡大による大幅な減便が続く状況を踏まえ、令 和2年5月20日、大臣に宛て、当面の就航需要の減少を踏まえた一層の騒音軽減対策の推進や、新ルー トを固定化しない取組の実施について要望を行いました。 国は、新ルートを固定化しない要望について、しっかりと考えていくための固定化回避に向けた検討会を立ち上げるとしています。区としましては、早急に具体的な方策が示されるよう引き続き国に求めてまいります。
次に、コミュニティバスについてお答えいたします。 初めに、試行運行期間における評価につきましては、運行継続の可否を判断するために実施するものですが、試行期間中においても運行状況を注視し、基準を満たさない場合の改善に向けた検討も行ってまいります。
次に、ワークショップの実施に当たっては、地域全体の声をバランスよく反映できるよう、区民参加の手法を検討してまいります。次に、ルートに対する住民の期待と声の反映についてですが、今後開催を予定しているワークショップによりまして、地域の声の反映に努めてまいります。
私からは、羽田空港の機能強化とコミュニティバスについてお答えい たします。 初めに、羽田新ルートにつきましては、区はこれまでも、区民の不安の払拭に向け、落下物対策や騒音環境軽減に向けたさらなる取組と、区民への丁寧な説明、周知の継続実施、また、新ルートを固定化 することがないよう取り組むことを国に強く求めてまいりました。また、本格運用開始以降、新型コロナウイルス感染症拡大による大幅な減便が続く状況を踏まえ、令 和2年5月20日、大臣に宛て、当面の就航需要の減少を踏まえた一層の騒音軽減対策の推進や、新ルー トを固定化しない取組の実施について要望を行いました。 国は、新ルートを固定化しない要望について、しっかりと考えていくための固定化回避に向けた検討会を立ち上げるとしています。区としましては、早急に具体的な方策が示されるよう引き続き国に求めてまいります。
次に、コミュニティバスについてお答えいたします。 初めに、試行運行期間における評価につきましては、運行継続の可否を判断するために実施するものですが、試行期間中においても運行状況を注視し、基準を満たさない場合の改善に向けた検討も行ってまいります。
次に、ワークショップの実施に当たっては、地域全体の声をバランスよく反映できるよう、区民参加の手法を検討してまいります。次に、ルートに対する住民の期待と声の反映についてですが、今後開催を予定しているワークショップによりまして、地域の声の反映に努めてまいります。
私からは、校則に関するご質問にお答えします。 初めに、下着の色についてですが、夏場の白いシャツの下に着用する肌着を想定し、社会生活と同じく公的な学校生活の場では、目立たない色を選ぶという社会常識にのっとり採用しているものと理解しております。次に、下着の色指定ですが、校則は、各学校が様々な意見を集約しながら、生徒手帳への明記を含めて、自律的に定めるものと考えております。
次に、髪型、髪ゴム等の校則についてですが、ご指摘のような髪型や長髪、華美なゴムの使用は、授業や行事に集中できず、学力の定着や友人関係が構築できなくなるなどの過去の経験や事例に基づくものと考えております。また、整髪料についてですが、過度の香料や油分が周囲に不快感を与え、やはり集団生活の中で好ましくない影響を与える場合があるためと理解しております。 次に、生徒個人の尊重についてですが、区の教育目標の第一に掲げており、児童・生徒を指導する上で最も重要なものであると捉えております。
最後に、校則の見直しについてですが、教育委員会では、社会の状況や変化を踏まえ、校則の内容等 について、生徒会を含め生徒が話し合う機会を設けていくよう指導しております。
自席より再質問をさせていただきたいと思います。 まず、コロナですけれども、WHOも検査の重要性を訴え、広島、岩手、愛知など18道県の知事の提言でも、症状の有無にかかわらず、医療、介護、福祉施設の従事者などへの優先的検査を求めています。 それでも品川区はなぜ国の方針に従い実施を考えないのか、なぜ独自実施ができないのか伺います。そして、地域医療も含め、今、病院経営がとても悪化し、第2波の備えができないとの声が寄せられています。答弁では「適切な支援」とありましたけれども、国や都への要望の中にこの病院の損失補?、 入っているかどうか伺います。
次に、羽田ですけれども、全く聞いていることに答えていません。質問は、区長はなぜ国策だと中止を求めないのか、そして減便中の運航強行になぜ区長は抗議しないのかとの質問です。区長の考えを伺います。
最後に、中学校の校則です。まず、下着ですけれども、社会常識だから白、そして学校が意見を集めと言いますが、シャツの下が白が社会常識とは、そうも言い切れないし、常識だから校則で押しつけるのもおかしいし、ましてや生徒の意見は聴取されておりません。なぜ白と指定するのか、この決まりが守られているかをどうやって確認するのか、こんな校則は必要ないと思いますが、いかがでしょうか。
最後に、髪型ですが、なぜツーブロックや髪を下ろしたままだと授業や行事、学力、友人、過去の経験ではなく、現在の生徒においてこの髪型を理由になぜ、どんな問題が起きるのか伺います。いずれにしてもこんな校則は見直しが必要だと思いますが、いかがでしょうか。 以上です。
私から、新型コロナウイルス感染症に関します再質問にお答えをい たします。 まず、PCR検査についてのご質問ですけれども、感染症対策につきましては、区独自の方針というものではなく、専門的な観点から国や都で検討された方針に基づき実施をするものというふうに考えておりますので、PCR検査につきましても、国の方針に従い検査をしているものでございます。
次に、医療機関への損失補償につきましては、先ほどご答弁しましたとおり、国や都へ要望していくということを考えているところでございます。
羽田空港機能強化についてお答えいたします。 まず、この機能強化につきましては、国としては国策ということで、これは国の経済の発展、そういったものが事情であるとしているところで、区としましても、そうした考えにつきましては一定の理解をするものでございます。ただ、この新飛行ルートにつきましては、区としましては、かねてからルートを固定化しない取組について国に強く求めてまいりました。こうした状況、またこの新型コロナウイルス感染症拡大に向けた減便という状況を踏まえて、改めて5月20日に国に対して要望をしたものでございます。国としましては、ルートを固定化しない固定化回 避のための対策について協議体を設置して、早急に取り組むとしております。区としましては、こうした国の取組を注視して、さらなる具体的な策が出されますよう、国に対して注視をしながら要望をまたしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
校則に関する再質問にお答えいたします。 学校は、民主主義の学校でもあり、校則についても、学校の教員あるいは生徒間の中で議論されているところでございます。個々の校則について教育委員会としては何かを指示する、こういう立場ではございません。自律的な解決を求める立場でございます。見直しもされております。一例で申し上げますと、例えば女子の標準服にズボンを検討するですとか、ストッキングを色指定で採用する、あるいは修学旅行の際に教員の側から下着は自由でいいという話に対して白という生徒会の 意見もあったと、こういうことで、校則に対する生徒の意識も変わってきているのだということはお話しさせていただきたいと思います。
自席より再々質問をさせていただきたいと思います。 まず、コロナですが、感染の実態を把握しないと対応が打てないんですよ。経済の再開との両立もできないわけですよ。だから検査が重要なんですね。その感染症対策は国の方針に従うとのことですが、 これまでの日本の感染者数の少なさは世界と比べても異常に少ない。検査が異常に少ない。こうした国の方針を待つのではなくて、必要な対策は区独自で行うべきです。医療従事者などへの検査について、感染症対策だとなぜ国の方針に従うのか、独自実施を考えるべきだと思いますが、改めていかがでしょうか。
次に、羽田です。私の質問に答えていない。これでは質問にならない。私は、なぜ国策だと中止を求めないのか、なぜ減便でも運航強行に抗議しないのかと聞いたんです。区の取組を聞いているのではありません。これは区民の声です。区民の疑問です。しっかりと答えていただきたいと思います。
最後に、校則ですけれども、指示する立場ではないとの話がありましたが、やはり現場で起きている問題に対して教育委員会は見解を述べることが私はあってもいいと思っております。私は、髪型も個性として認め、多様性を認め合うことこそ大切です。ツーブロックや長い髪を下ろしたままで学力や友人関係が云々と言いましたが、広く社会で受け入れられている髪型で、社会で特に何も問題は起きておりません。過去の問題ではなく、今の生徒に対して合理的な説明ができない、こうした校則は見直されるべきだと思いますが、改めていかがでしょうか。
新型コロナウイルス感染症のPCR検査についての再々質問にお答えをいたします。PCR検査につきましては、新型コロナウイルス感染症であっても、70%の方に陽性が出るといったような検査でございます。まず検査の特性というのがございます。また、感染症の実態をということですけれども、例えば症状のある疑わしい方、医師が疑わしく診断をされた方、また、このたび濃厚接触者につきましても全員PCRを実施するという体制に変わっておりますので、これで感染の実態の把握をある程度されているというふうに認識をしております。そのため、先ほどご答弁いたしましたように、区独自で実施というものは考えてございません。
羽田空港機能強化についてお答えいたします。 まず、国のこの機能強化の目的につきましては、先ほども申し上げました、日本の経済の進展の中で、国際社会という立場の中で進めていくということでございまして、これについては、区は一定の理解を示すというふうに先ほども申し上げました。このことにつきまして、中止ということではなく、かねてから固定化を回避する方法について区としては求めてきたというところでございます。また、これについて国は、コロナの影響による減便も踏まえた区の要望に対しまして今後検討するという回答を得ておりますので、まずはこの検討の状況、これをしっかり確認をしていく必要があると、これがまず一番最初に大事なことであると、そのように考えているところでございます。
再々質問にお答えいたします。 教育委員会も、生徒や保護者の意識、地域の変化に基づき校則を見直すように、こういったお話はさせていただいており、校長会にも何度もお話をさせていただいておるところでございます。児童・生徒が個性を発揮する場は、学校だけではありませんので、自己表現、そういったものについては、それぞれの私的な場面でも発揮していただければと、そのように考えております。