2023年05月19日
品川区長
森澤 恭子 様
日本共産党 品川区議団
物価高騰から区民の暮らしを守る緊急要望
異常な物価高騰、電気・ガス代の高騰が続いています。特に、低所得世帯や中小零細企業・個人事業主の暮らしと営業への影響は計り知れません。更に、政府は6月からの電気料金値上げを了承。区民からは悲鳴があがっています。
「年金生活者にとって消費税と物価値上げは生活を直撃している。電気料値上げでどれだけ光熱費の出費が増えるのか不安。更に何をどう節約したら良いのかと考えると暗い気持ちになる」
「プレミアム商品券の購入申込が始まると家族で一斉にスマホを取り出し、申し込む。希望額の購入ができず、どう生活すればいいのかと嘆いている」
「住民税非課税世帯です。食材を色々買うより、安くなったお弁当を買う方が出費を抑えられる。そういう生活をしている。国防より、先に生活できなくて死ぬ可能性の方が高い。精神病むのも怖い」
地方自治体の使命は住民福祉の向上、区民の暮らしと命を守ることにあります。深刻で長期化する物価高騰から区民の暮らしを守るため、以下、要望します。
- 低所得世帯や子どもがいる世帯への給付金は、5月補正予算分で終わりにせず繰り返し行うこと。
- 臨時交付金や独自財源を活用し、低所得世帯や子どものいる世帯等へ、区独自の電気代・ガス代の補助金を支給すること。
- 区内全ての児童・生徒の学校給食の無償化へ、国立・私学等に通う子どもにも対象を拡大し、4月にさかのぼって実施すること。
- 国民健康保険料の値上げは中止し、引き下げること。18歳までの子どもの国保料は無料にすること。
- 経済的な困難により若者の進路や未来を閉ざすことがないよう、港区・足立区のような区独自の大学生等への給付型奨学金を創設すること。
- 区営住宅・高齢者住宅の増設と、若者等への家賃助成を実施すること。
- 引き続き新型コロナウイルスへの警戒を怠らず、医療・介護・保育・学校現場への消毒液やマスク等の感染予防資材の支給、希望する区民への検査キットの配布と無料で検査を受けられる体制整備など、支援策を実施すること。
- 7月から開始される補聴器購入費助成は、普及促進と経済的支援の観点から、全ての高齢者と18歳以上の難聴者を対象にし、補助額は隣の港区並み(13万7千円)に引き上げること。
- これから迎える猛暑から高齢者等の命を守るため、エアコンのない、または壊れて使えない住民税非課税世帯と生活保護世帯に対して、エアコン設置費用の助成制度をつくること。また、同対象者が、エアコンを使えるよう電気代の補助制度をつくること。
- .消費税の5%引き下げとインボイスの中止、最低賃金の1500円への引き上げを国に求めること。
以上