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「ホームレス対策は他区にいってもらえば解決する」高橋区長のこの言葉、みなさんはどうお思いですか

10月9日、決算委員会でのホームレス対策についての伊藤昌宏議員(自民)質問と高橋区長の質疑が交わされました。

ホームレスの方に対し「品川区がどうも住みづらければ他区に行っていただけるでしょうし、やはりそういう方法も考えないと、ホームレスの問題は解決がつかないと思っています」の発言はいかがなものでしょうか。

たしかに、ホームレスの問題は公園や図書館などで地域住民のみなさんから不安の声が高まっており、解決が迫られています。しかし、その品川区から排除することではなく、仕事につき自立支援なしには解決しないことは、明らかです。

東京都の「ホームレス白書」では大不況の下でホームレスは95年と比較し1.7倍に急増しています。その8割の方が就職を希望し、7割の方が職探しをしています。ホームレスを余儀なくされている人に対し、住まいと生活を確保し、仕事につけるよう支援することが、問題解決の道ではないでしょうか。

皆さんのご意見を下のメールアドレスに、お寄せいただければ幸いです。

10月9日、決算委員会・ホームレス問題の質疑(要旨)

伊藤委員

こういう(ホームレスの)方々は、寮をつくります、どうぞ入ってくださいと話しても入らない、自分の意思でホームレスをされているわけですから、最終的には個人の意思ですから、だれもそれを侵害することはできませんけれども、でも、その行為によってもたらされる結果に対しては責任をとってもらうしかないんじゃないでしょうか。……。今の仕組みではだめなんですよ。施設をつくって、入ってくださいとお願いしてもだめなわけですから、そこら辺をもう一言、できれば区長から答弁いただければ、ありがたいんですが。

高橋区長

今、たびたび答弁いたしましたが、本人が入りたくないからというだけでは、人権の問題もあるかもしれませんけど、ただそれだけの問題ではないと思うんですよ。本人が住めるところがあるから入りたがらないんで、住めるところをなくすような状況を、やはり区がつくっていかなきゃならないんじゃないだろうか。そうすれば、住むところがないから、したがってそういう施設に入るという気持ちを起こさせるような強力な施策が、私は必要じゃないかなと思っております。

品川区には70数名おりますけど、たしか城南ブロックでは3番目に多い区でございます。だからといって、まだ渋谷区や大田区に比べれば少ないかということじゃなく、手をこまねいているんじゃなくて、やはり住む場所をなくして、ほんとうの公園なら公園としての管理をしていく。そういう方々が住む場所がなくなれば、施設に入りたいという気持ちが出るでしょうし、また、品川区がどうも住みづらければ他区に行っていただけるでしょうし、やはりそういう方法も考えないと、ホームレスの問題は解決がつかないと思っています。人権の問題だけじゃなくて、やはり、公共福祉というものも考えませんと、この問題は解決しないと考えております。

参考:東京都の「ホームレス白書」

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