4月20日告示、27日投票で行われた品川区議会議員選挙で日本共産党は、7人の当選を勝ち取りました。現有8議席確保をめざしましたが、一人の候補を落選させる結果となりました。区長選挙では、桜井恵子候補が、19,793(17.36%)を獲得、善戦しました。有権者のみなさんのご期待にこたえる結果がだせなくて大変残念です。
ご支持していただいた有権者のみなさん、党の前進のために力をつくしていただいた党員、後援会員、支持者のみなさんに心からのお礼を申し上げます。
8議席から7議席へ後退したとはいえ、区議会の勢力では第三党であり、女性議員3人は議会で第一党です。議案提案権も引き続き確保しています。有権者のみなさんに与えられたこの力を存分に生かし、区民のみなさんの切実な要求実現のため草の根で力をつくす決意です。
こんどの選挙戦でわが党は、8人の躍進した力で勝ち取った数々の実績を語りながら、高橋区長と「オール与党」による大型開発優先、福祉・暮らし切捨ての区政から、自治体本来の役割である「福祉・暮らし第一」の区政への転換をため込んだ570億の一部を使えばすぐ実現できると訴えました。終盤では財界と高橋区長、自民党の野望である「大井プレイス構想」を暴露し、大型開発より「30人学級」「特養ホーム」「乳幼児医療費の無料化を低学年まで」と訴えました。この訴えが届いたところでは、どこでも支持と共感の声が寄せられました。日本共産党は、この選挙でかかげた政策、公約を実現するために区民のみなさんとともに力をつくすものです。
わが党は、今回の選挙を後退した01年参議院選挙からの反転攻勢の選挙と位置づけてたたかいました。現有議席の確保はなりませんでしたが、01年参議院比例選挙の得票からは、115%増の18,680票(16.41%)を得ることができ、反転攻勢への足がかりをつくることができました。
また、区長選挙では、かつてない広がりをもったたたかいも展開しました。元民社党の菊地孝雄さん、元NHKアナウンサーの酒井広さんなど「今の政治を変えてほしい」と願う広範な無党派のみなさんと日本共産党との共同がうまれたのも貴重な成果でした。区議選挙では、青年が各地の選挙戦の先頭にたち、その中でなかつか亮(27歳)候補が、青年のみなさんとともに選挙戦をたたかい、有権者に支持が広がり当選を勝ち取ったことは、他党も青年対策、青年層の獲得に成功していないだけに希望あるものとなりました。有権者への支持を広がりをつくる問題では、鈴木ひろ子候補の赤旗読者、後援会員に「支持を広げてください」という運動は、今回の選挙ではさらに広がりをみせ、終盤の押上げの力になったことも大きな教訓でした。
残念な後退をした直接の原因としては、有権者のみなさんに対する働きかけ、宣伝と組織戦の総量が4年前と比べても不十分な結果に終わったということは大きな反省点です。
その根本には、党の基礎的な力量の低下があります。上山候補の地域でいえば、4年前党の主力だった方が次々と亡くなられ、その方々のつながりが消えました。赤旗読者の陣地も各候補平均80%でたたかわれました。どんな風にも負けない党の建設は今度の選挙でも痛切な教訓であり、特に若い世代の獲得は今度の選挙戦でも各候補地域で実感されたことであり、職場でも、居住でも全党あげてとりくむべき問題であることを改めて確認し、力をつくす決意です。
今回の選挙で反共攻撃も激しく行われました。公明党・学会勢力のデマ宣伝だけでなく自民党、民主党までもが「反対だけの共産党に実績はない」と攻撃してきたことも大きな特徴でした。これには、最終版のビラ配布とともに勇敢に反撃し、支持者も「公明党は悪口ばかりいうから嫌いよ」など反撃する例が生まれ、期間中の公明党・学会の謀略ビラ配布を許さなかった力になりました。同時に、連日マスコミから流される反共デマや学会の口コミによる攻撃に有権者規模で完全に一掃するまでにいたっていないことも事実であり今後の大きな課題です。
今度の選挙戦について、党内外の方々の意見にも耳をかたむけ、反省すべきところ反省し、教訓もひきだして4年後のいっせい地方選挙で必ず捲土重来を期し、当面は、衆議院選挙、参議院選挙にむけみなさんのご期待にこたえるよう全力をあげる決意です。
日本共産党品川地区委員会
日本共産党品川区議団