以下全文掲載
品川区長 濱野健様
2007年5月23日
日本共産党品川区議団
団長 南恵子
区民生活を守るため以下2点の緊急要望をいたします。
昨年6月には定率減税半減と高齢者への年金課税強化、連動しての国民健康保険料、介護保険料の値上げなどが行われ、あまりの負担増に区民から悲鳴が上がったのは記憶に新しいところです。
今年の6月も定率減税全廃、税源移譲とにより住民税が大増税となります。日本共産党の試算では、30歳で年収300万円の場合、単身者、夫婦世帯いずれも住民税が2倍に跳ね上がります。品川区の説明でも、定率減税廃止の影響は、区民の8割が住民税増税となり、区民の負担増の総額は12億6000万円におよびます。加えて介護保険料値上げ、住民税に連動する国民健康保険料値上げは、サラリーマンから高齢者まで多くの世帯を直撃します。
たび重なる増税・負担増から、区民生活を守るため、以下の対策をとるよう要望します。
要望事項
東京都から、大井林町アパート72戸および第2大井伊藤町アパート40戸の両都営住宅廃止が住民に一方的に通告され、多数の方から「品川に住み続けたいが、どうにかならないか」との相談が相次いでいます。
都は、廃止の理由として@老朽化していること、A浴槽もなく設備水準が低いこと、B敷地がせまくて建てかえが困難であることなど3点をあげています。しかし、都営住宅は憲法25条の生存権保障に基づいた「公営住宅法」によって供給・管理されているものであり、住民の居住権を保障する国・自治体の重要な仕事です。
品川区には3578戸の都営住宅がありますが、新規建設を行わないため、空き家になった住宅の供給だけとなり、最近の応募倍率を見ると、区内では昨年12月の東品川都営住宅は382倍。全都の平均応募倍率も55.1倍となっています。しかも都民の貧困と格差は拡大し「年金暮らしで家賃が払えない」また、働いていても「仕事がなく収入がへった」などで家賃滞納者が激増し、安価な家賃で居住が可能な都営住宅・区営住宅が今ほど求められているときはありません。こうした中で、伊藤町、林町の112戸を廃止することは、現在の居住者のみならず多くの区民の願いに背くものです。
要望事項